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2012/02/24

独断的映画感想文:アンノウン

日記:2012年2月某日
映画「アンノウン」をみる.1
2011年.監督:ジャウマ・コレット=セラ.
出演:リーアム・ニーソン(マーティン・ハリス博士),ダイアン・クルーガー(ジーナ),ジャニュアリー・ジョーンズ(エリザベス・ハリス),エイダン・クイン(もう一人のマーティン),ブルーノ・ガンツ(エルンスト・ユルゲン),フランク・ランジェラ(ロドニー・コール).
バイオ学会に出席のため妻と共にベルリンに降り立ったマーティン博士,空港にアタッシュケースを忘れたのに気付き,ホテル玄関で妻と別れ空港に引き返す.
ところがタクシーは思わぬ事故に遭遇して川に転落,運転手ジーナの奮闘でマーティン博士は救助され一命を取り留めるが,記憶の一部を失い病院に搬送される.
ところが妻を案じて退院しホテルに駆けつけたマーティンは,目の前で妻が他の男と連れ立っているのを目撃する.その男は自分がマーティン博士だと名乗り,免許証やパスポートも持っていた上,妻がその男が自分の主人だと言う.3
ホームページで自分の大学のサイトを見ると,その男がマーティン博士として掲載されている.一体何が起こったのか,自分の記憶が誤っていたのか?
マーティンは失意のうちにホテルから病院に戻るが,自分をつけてくる男に気付く.
病院では,その男によって看護師が殺され,自分の点滴に不審な薬剤が注射される事件が発生する.辛くも脱出したマーティンは何らかの陰謀が進行中と確信,看護師に教えてもらった元シュタージの男ユルゲンと運転手ジーナを探しだし,事件解決への協力を依頼する….
この映画のポイントは偶然の事故をきっかけにマーティン博士に対する陰謀が発動した様に見える,その謎は如何に,ということに尽きる.
それが分からないから映画に惹きつけられ最期まで見てしまうが,謎が見えてしまえばなーんだと言うことで,そうなると山程突っ込みたいところが出てしまう.
とにかくこの映画は「未だかって失敗したことのない暗殺者集団」による一大テロ事件の一角なのだが,そのテロリスト達の出来が悪すぎる.
一部ネタばらしすることになるが,彼等は素人の女性タクシー運転手ジーナにこてんぱんにやっつけられる.一体どういうことであるか.0
おまけに最期はハッピーエンドになるが,こんなことはあり得ないことである.
およそスパイサスペンスの基本原則をこれほどあっけらかんと踏みにじる作品も珍しい.
まあ,見終わった後でじわじわ怒りの湧いてくる映画だが,見ている最中はあまりそういうことは考えないで済むのは確か,見た後深く考えなければ問題はないのかも.
★★★(★5個が満点)
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