独断的映画感想文:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
日記:2012年2月某日
映画「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」を見る.
2011年.監督:田中誠.
出演:前田敦子(川島みなみ),瀬戸康史(浅野慶一郎),峯岸みなみ(北条文乃),池松壮亮(柏木次郎),川口春奈(宮田夕紀),西田尚美(宮田靖代),青木さやか(書店客・五十嵐),石塚英彦(書店主・保谷),大泉洋(加地誠).
原作は未読.
心臓病で入院した親友・夕紀のため,万年1回戦敗退の野球部にマネージャーとして入部したみなみは,実は小学生の時は野球少女であった.
女子は甲子園に行けないと知って野球を諦めた彼女は,才能のある選手がいながらだらけた練習を繰り返す野球部に,ひょんなことからドラッカーの「マネージメント」にヒントを得た改革を監督も巻き込み導入する.
するとあら不思議,野球部はめきめき強くなって…と言う物語.
見終わってみれば題名からは想像も出来ない真っ向勝負の青春スポーツものである.恥ずかしながらクライマックスではいささか泣きました.
映画全体は「ドラッカー」,「青春スポーツもの」「前田敦子主演」というそれぞれ別個のキーワードを無理矢理ごちゃ混ぜにした感があって,前半と後半は別の映画みたいだが,まあ「青春スポーツもの」という軸の強さは半端ではない.最後はこれで観客は皆持って行かれるという次第.
素直に感動しました.
俳優では何と言っても川口春奈の魅力が大きい.俳優としても映画の中での役としても,この子の魅力があって映画がぶれずに最後まで突っ走れたという感じである.
大泉洋もきちんとした仕事をしている.
前田敦子はどうも元気がありませんね.終盤で決勝戦のベンチに彼女が遅れて入ってくると部員が勇気百倍するというシーンがあるが,ウソでしょうという気がする.
そういう魅力や元気が感じられませんね.まあ映画のプロモーションも大変ですな.
映画全体としてはドラッカーの話はもうどうでも良いという感じで,その説明役で出てくる青木さやかや石塚英彦は邪魔なだけ(失礼!!).
★★★(★5個が満点)
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