独断的映画感想文:シャンハイ
日記:2012年4月某日
映画「シャンハイ」を見る.
2010年.監督:ミカエル・ハフストローム.
出演:ジョン・キューザック(ポール・ソームズ),コン・リー(アンナ・ランティン),チョウ・ユンファ(アンソニー・ランティン),フランカ・ポテンテ(レニ),ジェフリー・ディーン・モーガン(コナー),菊地凛子(スミコ),ベネディクト・ウォン(キタ),ヒュー・ボネヴィル(ベン・サンガー),デヴィッド・モース(リチャード・アスター),渡辺謙(タナカ大佐).
欧米,日本が租界を確保し,各国の諜報員がうごめく1941年の上海.
CIAのエージェント・ポールは,親友コナーの死の原因を探るべく,その後任として上海に記者を装い赴任する.
親独派の記者という触れ込みで独大使館に出入りしたポールは,そこで旧知の友人の奥方レ二と一緒になるが,同時に上海の暗黒街の大物ランティンとその夫人,更に日本の諜報責任者タナカ大佐との面識を得る.
コナー事件の調査を続ける一方,ランティン夫人アンナと親しくなるポールだが,アンナは日本軍に対するレジスタンス活動を行っているらしい….
日米開戦直前の上海における諜報戦を描く大作.
この映画はコン・リー姐さん,チョウ・ユンファ,渡辺謙の存在感が圧倒的である.
主演のジョン・キューザックはそれに比べると如何にも格下.
そもそも,ポール・ソームズの役は何故ジョン・キューザックなのか.他にいくらでももうちょっと緊張感の高い顔をした役者が居るでしょうに.
映画としては,諜報機関員の必死の活動にも関わらず,日米開戦という圧倒的な歴史的事実の展開がドラマを締めくくっていくところが印象的である.
戦争,ということの重さを改めて考えさせられた.
★★★☆(★5個が満点)
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