独断的映画感想文:スリーデイズ
日記:2012年3月某日
映画「スリーデイズ」を見る.
2010年.監督:ポール・ハギス.
出演:ラッセル・クロウ(ジョン・ブレナン),エリザベス・バンクス(ララ・ブレナン),ブライアン・デネヒー(ジョージ・ブレナン),レニー・ジェームズ(ナブルシ警部補),オリヴィア・ワイルド(ニコール),タイ・シンプキンス(ルーク),ヘレン・ケアリー(グレース・ブレナン),リーアム・ニーソン(デイモン・ペニントン).
親子3人で何不自由ない生活を送っていた大学教師ジョン,しかしある朝突然警察が踏み込み妻・ララが逮捕される.
容疑は殺人,ララは無実を主張するが裁判は有罪が確定する.
裁判費用に有り金をつぎ込んだジョンだが,弁護士は上告を諦める様示唆,絶望したララは自殺を図る.
ここに至りジョンはすべてをかけて「脱獄」を決意するが….
冒頭は妻の有罪が確定するまで,中盤は脱獄の構想と準備,最期は実行と,まさに序破急を描く映画の展開がスムース.
特に後半ははらはらどきどきのサスペンス,仕込みに仕込んだ計画,その破綻,警察の動きとその対応が凄まじいテンポで展開され手に汗を握ること必定.
結果がハッピーエンドなのもこの映画の良いところだが,但しこれがハッピーエンドかどうかはよーく考えると微妙なところである.
この過程でララは無実としても,ジョンは正真正銘の強盗殺人犯・脱獄犯となっているからである.
本当のハッピーエンドは真犯人の逮捕ということになろうが,この映画のエピローグでは,真犯人は確かに別にいるがそれは捕まらないということが示されていて,ある種の余韻ある終局となっている.
まあそれもしょうが無いか.
★★★☆(★5個が満点)
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