« 独断的映画感想文:ツリー・オブ・ライフ | トップページ | 独断的映画感想文:ラビット・ホール »

2012/05/01

独断的映画感想文:ヌードの夜

日記:2012年4月某日
映画「ヌードの夜」を見る.1
1993年.監督:石井隆.
出演:竹中直人,余貴美子,根津甚八,椎名桔平,清水美子,岩松了,小林宏史,田口トモロヲ,室田日出男.
映画の冒頭,ホストクラブの支配人行方に金を届ける名美,そのまま行方の部下仙道の見る前で体を開く.
名美は行方に長年強請られており,広瀬との婚約を機に行方との仲を清算しようとしていた.
何でも代行屋の紅次郎(村木)にホテルの部屋を取らせた後,その部屋に行方を呼び出し遂には殺害してしまう.
翌日,名美の呼び出しに応じてホテルの部屋を訪れた村木は行方の死体を発見,しかし名美に一目惚れしていた村木は行方の死体をトランクに詰め,ホテルから持ち出す.
仙道は行方の後を追い村木にたどり着く.村木と名美への仙道の暴力的追及が始まるが….
石井隆監督の独特の雰囲気が貫徹されている映画.
但しあらすじを紹介した前半は,描写も雑で展開も荒削り.
村木がやたらと仙道やら街のやくざやらに暴行される(竹中直人をぶちのめしたいという石井監督の欲求は理解できる(?)が)のはちょいとやり過ぎ.
しかし終盤,村木と名美が追い詰められ,名美が車ごと海へ突っ込むシーンの辺りからにわかに緊張感が高まってくる.
そして題名の「ヌードの夜」である,最終場面の男女の別れの場の哀切さは,筆舌に尽くしがたい.
余貴美子がささやく様に歌うエンディングテーマ,「I’m a fool to want you」は観客の心に長く残るであろう.
この映画の真骨頂はまさにこの,ラスト30分にあると言える.
それ以外は正直言ってどうでも宜しい.
なお,この名美が車で海に突っ込むシーンでは,車と共に水没したのは余貴美子自身であり,また海中に幾度も潜って遂に名美を救い出す村木の長回しのシーンも竹中直人と余貴美子の吹き替え無しの演技である.
この撮影のために両名はスキューバダイビングの訓練を受けたそうな.
僕は竹中直人がだいっ嫌いなので,この映画の村木役はミスキャストだと確信するが,竹中直人のこの根性は評価します.恐れ入りました.
★★★★(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:ツリー・オブ・ライフ | トップページ | 独断的映画感想文:ラビット・ホール »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46943/54607477

この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:ヌードの夜:

« 独断的映画感想文:ツリー・オブ・ライフ | トップページ | 独断的映画感想文:ラビット・ホール »