番外:独断的歌舞伎感想文:2012年7月国立劇場 毛抜 (けぬき)
日記:2012年7月某日
歌舞伎「市川團十郎=監修 歌舞伎十八番の内 毛抜 (けぬき) 一幕 小野春道館の場」を見る.
出演:片岡愛之助,市川高麗蔵,片岡市蔵,澤村宗之助,大谷廣松,大谷廣太郎,松本錦吾,坂東秀調,大谷友右衛門,片岡秀太郎,片岡りき彌.
典型的な歌舞伎荒事で,豪傑・粂寺弾正が大活躍.
弾正は主君の家にお輿入れ予定の姫君・錦の前の,髪が逆立つ奇病を解決するのだが,そのあいまに若衆やお女中(いずれも高麗蔵,秀太郎というベテランが演じるのが傑作)にちょっかいをかけて振られたり,その度に観客に反省して見せたりするお茶目な様が可笑しい.
最後は槍を突いて天井から磁石をもった忍者を叩き落としたり,悪い家老を一刀のもとに斬り倒したりと獅子奮迅の働きでめでたしめでたしとなる.
愛之助が大声を張り上げて,荒事らしい大ぶりな演技を披露した.痛快脳天気な歌舞伎らしい歌舞伎で,拍手喝采のうちに終了.
人気ブログランキングへ
コメント