独断的映画感想文:インモータルズ -神々の戦い-
日記:2012年8月某日
映画「インモータルズ -神々の戦い-」を見る.
2011年.監督:ターセム・シン・ダンドワール.
出演:ヘンリー・カヴィル(テセウス),ミッキー・ローク(ハイペリオン),ジョン・ハート(老ゼウス),スティーヴン・ドーフ(スタブロス),フリーダ・ピント(パイドラ),イザベル・ルーカス(アテナ),ルーク・エヴァンス(ゼウス),ケラン・ラッツ(ポセイドン).
遠い昔神々が争い,勝利したゼウス達は,敗者タイタンの神々を地底深くに封じ込めた.
時代は下って古代ギリシャ時代,残忍な王ハイペリオンが強大な軍を率いてギリシャに侵攻する.
ハイペリオンは自分の野望を果たすためタイタンを解き放とうと考え,そのために必要な“エピロスの弓”を求めてその行方を知る巫女ハイドラを捕らえる.
ゼウスが密かに鍛えた若者テセウスは,平民ながら戦士となり,ハイドラと共にハイペリオンとの戦いに立ち上がる….
「落下の王国」を撮ったターセム・シン監督の作品で,「圧倒的な映像美」が売り.
最新のCGを駆使したその映像は確かにたいしたものだが,映画全体があまりにもグロテスクで,正視に耐えない.
ギリシャ神話もオーソドックスなものとはおよそかけ離れたなんちゃって神話で,物語としても受け容れ難い.そもそもハイペリオンの軍が人間なのに,何故ギリシャを襲ってタイタン神を解放しなければならないのか,訳が分からない.
とにかく始まってから終わるまで,人間だろうが神だろうがお構いなく殺し合う.血しぶき飛び首が飛び,生きながら焼き殺されるという殺戮のオンパレード.これを「最新技術の映像美」で見せつけるのを,エンターテインメントとして認めることはできない(つまり<この映画だいっ嫌い>ということです.悪しからず).
☆(★5個が満点)
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