独断的映画感想文:ワイルド7
日記:2012年8月某日映画「ワイルド7」を見る.
2011年.監督:羽住英一郎.
出演:瑛太(飛葉大陸),椎名桔平(セカイ),丸山隆平(パイロウ),阿部力(ソックス),宇梶剛士(オヤブン), 平山祐介(ヘボピー), 松本実(B・B・Q),要潤(藤堂正志),本仮屋ユイカ(岩下こずえ),中原丈雄(成沢守),吉田鋼太郎(桐生圭吾),深田恭子(本間ユキ),中井貴一(草波勝).
国家警察の秘密組織,ワイルド7は,手に負えない悪人を問答無用で制圧する超法規的組織.メンバーはいずれも重大な犯罪を過去に犯している.
凶悪犯罪制圧に出動するワイルド7だが,リーダーの飛葉は同じ現場に現れて犯人を射殺して去って行くライダーを追及していた.
そんなある日,飛行船に厚労省が米軍と共同開発したウィルスを積み,東京上空で爆破するとのテロリストからの脅迫事件が発生する.
ワイルド7は出動し事件は解決するが,そこにもそのライダー本間ユキは現れる.
一方,ワイルド7の指揮官草間は,公安調査庁の情報収集組織PSUの責任者桐生が,事件発生後その報告までの時間差を利用して巨額の利益を得ているとの疑惑を突き止める.
ワイルド7は草間の指令で桐生の制圧に出動するが….
70年代コミックの実写映画.まあ原作を知っているものと知らないものとでは,映画の評価も随分違うんでしょうね.
僕は知っている世代だが,何と言っても飛葉のキャラクターが違いすぎることに困惑する.
もともと少年漫画の主人公である飛葉は,もっと明るくひょうきんなタイプなのだが(それが悪党制圧の時には豹変する迫力が人気のもと),本作の飛葉は暗く沈鬱で,笑顔の一つさえ見せない暗い(しかも生真面目な!!)キャラクターだ.
その相方である本間ユキは,本作ではその出自は明らかにされたものの,クライマックスでの戦闘には参加せず,それはシリーズ化を狙う次回作以降に持ち越された.
という訳でいろいろ腑に落ちない点は残る本作だが,映画としての面白さはまずまずの水準と思う.
PSUという敵の牙城にオートバイで突っ込むという観客の期待する結果を,曲がりなりにも実現したことが最大のポイント.
阻止線を突破し2階のフロアにバイクのまま駆け上がってオフィスを蹂躙するワイルド7は,アクションシーンとして絵になっていた.
まあ不満を言えば切りはないが,それは今後の課題として貰おう.
本仮屋ユイカの活躍も今後次第.という訳で感想としては次回作以降を期待する形になった.なんか変だな.
★★★☆(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
コメント