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2012/09/01

独断的映画感想文:ヒューゴの不思議な発明

日記:2012年9月某日
映画「ヒューゴの不思議な発明(DVD)」を見る.2
2011年.監督:マーティン・スコセッシ.製作にはジョニー・デップも参加.
出演:ベン・キングズレー(パパ・ジョルジュ),ジュード・ロウ(ヒューゴのお父さん),エイサ・バターフィールド(ヒューゴ・カプレ),クロエ・グレース・モレッツ(イザベル),レイ・ウィンストン(クロードおじさん),エミリー・モーティマー(リゼット),ヘレン・マックロリー(ママ・ジャンヌ),クリストファー・リー(ムッシュ・ラビス),マイケル・スタールバーグ(ルネ・タバール),フランシス・デ・ラ・トゥーア(マダム・エミール),リチャード・グリフィス(ムッシュ・フリック),サシャ・バロン・コーエン(鉄道公安官).
映画の冒頭,幾重にも重なり合った歯車の美しい回転,それがパリの夜景に溶け込んでいって,エッフェル塔を見晴らすパリ全景となる.
更にカメラはパリの鉄道駅へズームし,人混みを抜けて駅舎のとある時計をクローズアップ,数字の窓の向こうから覗いているのが本編の主人公ヒューゴである.この現代映画ならではの掴みはなかなかのもの.
ヒューゴは父と二人暮らし,父は精密機械職人で,ある日博物館に放置されていた機械人形を家に持ち帰る.二人で,その自動で字を書くと言われる機械人形の修理に没頭する毎日.
ところが父は博物館の火事で不慮の死を遂げる.4_2
ヒューゴは飲んだくれの叔父クロードに引き取られ,クロードが職場とするパリの鉄道駅の時計管理を仕込まれる.クロードが姿を消してからは,ヒューゴは一人で駅のすべての時計管理をこなしながら,たった一つ残された形見・機械人形の修理に取り組む.
駅構内のおもちゃ屋からその部品を盗もうとしたヒューゴは,店を営むジョルジュに捕まり,父の残した手帳も取り上げられるが,その養女イザベルと友達になる.
イザベルの協力で機械人形は再生し,二人の見守る中人形が書き上げた書類は思いもかけぬものであった….
駅舎の裏に張り巡らせられた通路を自在に使って,人に気付かれず時計を管理できるヒューゴ.そのヒューゴがイザベルの協力を得て機械人形を再生させる.
題名からはそれが主題の映画かと思いきや,後半の展開は全く異なったもので,映画の黎明期に活躍した先人へのオマージュにあふれた心温まるエピソードが披露される.5
機械人形が描き出した書類が提示された以降は,あれよあれよと映画が展開するのが痛快である.
映画好きにはたまらない映画,二人の子役(といってももう経験豊富なミドルティーンだが)が個性含めて手応えあり.
最後のハッピーエンドで,結局この映画の主題は,親のない少年少女の再生の物語なのだと確認できたのが嬉しい.見終わって幸せになれる素敵な映画.
蛇足:この映画の日本名は嘘です.この映画の中でヒューゴは不思議も何も発明など一切しません.観客をミスリードする最悪の題名.原題は只「ヒューゴ」8
★★★★(★5個が満点)
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