独断的映画感想文:リアル・スティール
日記:2012年9月某日
映画「リアル・スティール」を見る.
2011年.監督:ショーン・レヴィ.
出演: ヒュー・ジャックマン(チャーリー・ケントン),ダコタ・ゴヨ(マックス・ケントン),エヴァンジェリン・リリー(ベイリー),アンソニー・マッキー(フィン),ケヴィン・デュランド(リッキー),カール・ユーン(タク・マシド),オルガ・フォンダ(ファラ・レンコヴァ),ホープ・デイヴィス(デブラ).
チャーリーはロボット・ボクシングのプレイヤー.自分のロボットを操縦してロボット・ボクシングの試合に出場する.
自身元ボクサーであるチャーリーは,試合のセンスは良いが,いい加減な性格から結果を出せない.
牛相手の闘牛に出場した時も,2万ドルの賭けを興行主とした挙げ句,試合中に観客席の美女に気を取られ惨敗.直ちに逃げ出して2万ドルは踏み倒したが,ロボットは廃品と化した.
そこに知らせが届き,離婚した妻が死に,残された息子マックスの養育権は叔母のデブラが希望しているという.後継ロボットの購入費用の工面に焦っていたチャーリーは,養育権を5万ドルで叩き売る.
但しマックスはデブラ夫妻が旅行する1ヶ月間はチャーリーと暮らすことになった.早速チャーリーは後継ロボットを購入,マックスを連れて試合場に乗り込む.
しかしゲーム機で鍛えたマックスの忠告にも拘わらず,ろくに操縦法も頭に入れないまま興行師に乗せられチャンピオンと戦うことになり惨敗,ロボットはまたもや廃品となる.
諦めきれず廃品ロボットの集積場に侵入したチャーリー,マックスはそこで土砂に埋もれた旧型のロボットATOMと巡り会う….
ここまで粗筋を書いただけで目頭が熱くなる.
ロボットものであり父子ものであり格闘技挑戦ものである本作,ロボットの名前がATOMと来ては感動しない訳にいくものか.
とにかく冒頭の一連の話でしっかりチャーリーの駄目親父加減を溜めた上で,ATOMの登場からは格闘技挑戦もの・父子鷹ものの王道を歩み,最後には劇的な最高チャンピオンとの5ラウンドマッチ.
映画の中の観客の熱狂に巻き込まれ,こちらのテンションも上がること上がること.
物語の設定がうまく,駄目親父が起死回生のヒーローとなりうる仕掛けも納得のいくもので,見終わった後味も非常によろしい.女子にはともかく男子には実にはまる快作.
映画ってこうでなくっちゃ!
★★★★(★5個が満点)
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