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2012年10月に作成された記事

2012/10/28

阿佐ヶ谷ジャズストリート2012 10/26 山下洋輔/竹内直 観戦記

日記:2012年10月26日(金)
今年も阿佐ヶ谷ジャズストリート(AJS)が開催された.もう第18回となる.
杉並区役所からのニューディシーモダンボーイズの出発を皮切りに,阿佐谷周辺の広場,ストリート,学校,公共機関,事務所,飲食店で繰り広げられるジャズイベントの数々が楽しめる.Ajs201210261
神明宮能楽堂は今年も来ました山下洋輔.
70才になると思うが,全く変わりないエネルギッシュな演奏が健在である.
1曲めはソロで10月のAJSにふさわしく(?)「I remember april」でスタート.
ここから若手の米田裕也(as),熊本比呂志(per)が入り,「やわらぎ」というどしゃめしゃに暴れまくる曲を披露.若手もハイテクニックだがそれと渡り合う山下洋輔の暴れっぷりも衰えを見せない.
次は如何にも怪しい太田惠資が参加.
自称トルコ人というこの人はヴァイオリンとヴォーカルでトルコ風の怪しげな音楽を奏でるが,現地トルコで大受けしたという保証付きのものだと.早速「太田のトルコ」と言うその曲を披露.確かにトルコっぽいが….
その後「グルーヴィングパレード」,「クルディッシュ・ダンス」と演奏して,大受けのうちに終了.
相変わらず山下洋輔のステージは,異種格闘技戦を見る様な楽しさにあふれている.9d082437affbd9232309657c2c905df4e52
その後更に産業商工会館で竹内直のバンドを聴く.
竹内直は1999年に山下洋輔とのデュオ,2000年に自身のカルテットでAJSに参加しているのを聴いている.今回はアフリカはセネガルのパーカッショニスト3名とのコラボで参加.
このセネガルトリオのリズムは最初全く理解できなかった.とにかく叩きまくっているがリズムはどうなっているのか判らず,それにもかかわらず突然の3連打を3人が息を合わせて打ち込む.要するに異国語を理解できない状態である.
その内に理屈はともかく感覚的に彼等の叩くパターンが見えてくる.まことに音楽はコミュニケーションである.
このセネガル風のリズムは,最初から最後に向けてテンポがどんどん速くなっていくことも特徴で,これは手拍子を合わせて身体的に染みこんだ.このパターンは曲のラストに向けてどんどん盛り上がっていく.
大満足して8時半に終了.異文化コミュニケーションに疲れ果てて今日はこれで撤収とする.
なお,駅前メインステージでは後藤輝夫カルテットが観衆を集めていた.これも素晴らしかった.Ajs201210262
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独断的映画感想文:アーティスト

日記:2012年10月某日
映画「アーティスト」を見る.3_4
2011年.監督:ミシェル・アザナヴィシウス.
出演:ジャン・デュジャルダン(ジョージ・ヴァレンティン),ベレニス・ベジョ(ペピー・ミラー),ジョン・グッドマン(アル・ジマー),ジェームズ・クロムウェル(クリフトン),アギー(ジャック).
白黒/無声映画という異色のメロドラマ.
ヴァレンティンは人気絶頂の無声映画の大スター.愛犬ジャックを常にそばに置くが,ジャックは主人と共演する名優でもある.
ヴァレンティンにあこがれるペピーは,偶然彼と一緒の写真が新聞紙上に掲載されたことから女優の道を歩き始める.
折りしもトーキーが開発され,ペピーはトーキーのスターとしてとんとん拍子に成功を収める.一方,ヴァレンティンは芸術家として無声映画に固執し,全財産をかけて監督/主演を兼ねた大作を制作するが無残な失敗に終わる….2_3
無声映画のスターを無声映画で表現するという,映画への愛情と思い入れに満ちた快作.
俳優も魅力あり,時を忘れて引き込まれる.
この映画のアクセントとして重要な役割を果たしたのが,ジャックを演じたジャックラッセルテリアのアギーで,撃たれて死ぬふりをするネタを始め,お笑い・シリアスドラマ・アクションと何でもこなすその演技力が買われ,2011年度のパルム・ドッグ賞を受賞している.1_3
作品が第84回アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞他を獲得したのはご承知の通り.
古き良き映画の楽しさを味わえて,心地よかった.しかし芸は身を助けるって本当ですね.
80点.
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独断的映画感想文:美代子阿佐ヶ谷気分

日記:2012年10月某日
映画「美代子阿佐ヶ谷気分」を見る.1_2
2009年.監督:坪田義史.
出演:水橋研二(安部愼一),町田マリー(安部美代子),本多章一(川本賢治),松浦祐也(池田溺),あんじ(真知子),佐野史郎(松田),林静一,原マスミ,三上寛.
1970年代,漫画誌「ガロ」を中心に活躍した漫画家・安部慎一の半生を描く映画.
映画の題名はそのヒット作の題名を取った.
この映画は予備知識ゼロで見た.安部慎一の漫画は見たことはない.2_2
映画を見たのは自分が阿佐谷生まれの阿佐ヶ谷育ちだったからだが,この映画には40年前の阿佐ヶ谷を彷彿とさせるものは特にない.名曲喫茶ヴィオロンが出てくるが,この店は1980年開業である.
という訳で「阿佐ヶ谷」にこだわると肩すかしだが,70年代・青春・「ガロ」というキーワードで見れば,印象に残る映画.
特に慎一・美代子を演じる水橋研二,町田マリーが魅力的.町田マリーのヌードの存在感は圧倒的である.
70年代に貧乏漫画家として青春を送った主人公達の,自己破壊的な人生の苦々しさが心に残る.3_2
★★★☆(★5個が満点)
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番外:独断的歌舞伎感想文 新橋演舞場 芸術祭十月大歌舞伎 国性爺合戦/勧進帳

日記:2012年10月某日
新橋演舞場昼の部「 芸術祭十月大歌舞伎 七世松本幸四郎 追遠」を鑑賞.Shinbashi201210b
「一、国性爺合戦(こくせんやかっせん)  獅子ヶ城楼門,獅子ヶ城内甘輝館,同 紅流し,同 元の甘輝館」.出演:和藤内(松緑),錦祥女(芝雀),老一官(歌六),渚(秀太郎),甘輝(梅玉).「二、歌舞伎十八番の内 勧進帳(かんじんちょう)」.出演:武蔵坊弁慶(團十郎),富樫左衛門(幸四郎),亀井六郎(友右衛門),片岡八郎(家橘),駿河次郎(右之助),常陸坊海尊(市蔵),源義経(藤十郎).
松緑・芝雀・秀太郎・梅玉の「国性爺合戦」と團十郎・幸四郎の「勧進帳」である.
国性爺合戦は役者がそれぞれ役に合って面白く見た.松緑の荒事をたっぷり見られたので大満足.芝雀も相変わらず美しい.
勧進帳はいつも通り大演奏団の音楽を堪能した.
両俳優の貫禄はたっぷり.しかし台詞のやり取りは若干迫力に欠けた.最後は團十郎が無事飛び六方で引っ込み(モニター画面で見た).
この公演は飛び六方だらけにもかかわらず,席の関係で(左側3階3列3番),全く見ることができないのが残念でした.
ところで僕が最初に見た歌舞伎が,高校生の時の国立劇場の「国性爺合戦」である.
国立劇場のサイトで調べてみたら,1967年7月の栄えある「第1回歌舞伎鑑賞教室」公演であることが分かった.配役は和唐内が5世男女蔵(現・左団次),甘輝将軍が孝夫(現・仁左衛門),錦祥女が秀太郎であった.
秀太郎を45年越しに同じ外題で見たことになる.これもなかなか感無量である.
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独断的映画感想文:蛇にピアス

日記:2012年10月某日
映画「蛇にピアス」を見る.
1
2008年.監督:蜷川幸雄.
出演:吉高由里子(ルイ),高良健吾(アマ),ARATA(シバ),あびる優(マキ),ソニン(ユリ).以下特別出演:市川亀治郎,井手らっきょ,小栗旬,唐沢寿明,藤原竜也.
原作は2003年に発表された同名の芥川賞受賞小説.
渋谷とおぼしき街を俯瞰するショットから始まる映画,主人公はルイ,アマ,シバの3人.
ルイとアマは恋人同士,アマは舌の先端を切り裂いて蛇の様に二股にしている.痛み以外には何ものにも現実感を持たないというルイは,アマの様に舌を切り裂こうと,舌にピアスを嵌める.
その指導をしたアマの友人シバは,刺青もする.ルイは龍と麒麟の刺青をすることを条件にシバにも体を許すのだが….3
生活感の全くない3人の青年の行動を描く映画.しかし寓話的な映画と思えば,そのことに違和感はない.
むしろアマの純情やシバの優しさには心を動かされる.
純情だが鉄砲玉の様な行動をコントロールできないアマを演じる高良健吾,無表情でサディストの彫り師シバを演じるARATAが良い.主人公ルイを演じる吉高由里子は,気の毒だがこの二人に比べれば今ひとつ突き抜けたところがなく,見劣りがする.2
★★★☆(★5個が満点)
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ロング・グッドバイ レイモンド・チャンドラー

日記:2012年10月某日Longgoodby
レイモンド・チャンドラーの小説「ロング・グッドバイ」を読了.訳は村上春樹.
私立探偵フィリップ・マーロウは,ある男と知り合いになる.その男は未だ若いのに白髪で顔に傷跡があり,市を牛耳る大富豪の娘と結婚していた.
いつしか互いに惹かれ友人となった彼等は,時折り夕方に,バーでギムレットを飲みながらとりとめもない話をすることを繰り返す.ある夜,その男テリー・レノックスが拳銃を持ってマーロウの家を訪れた.異常を感じたマーロウは,レノックスの求めるまま車に彼を乗せ,メキシコまで送り届ける.
帰ってきたマーロウを警察が待ち構えていた.マーロウは逮捕され,荒っぽい取り調べを受ける.レノックスの妻が自宅で殺されていたのだった….
美しく特異な文体で有名な作家だが,「ロング・グッドバイ」はその最高峰とも言われている.主人公フィリップ・マーロウの一人称で描写されているが,そのマーロウ自身の心情は語られることがない.淡々と積み重ねられるマーロウの目から見た事件と登場人物の行動.しかしその鮮やかな描写で,それぞれの人物像は極めて印象的に立ち上がってくる.
特にテリー・レノックスの何とも言えない魅力は,彼とマーロウの不思議な友情と相俟って心に残る.妻殺しを告白してメキシコで自殺したテリーに対し事件の真相を明らかにするこの小説自体が,テリーへの「長いお別れ」となっている.
またこの小説はハードボイルド小説の魅力にあふれながら,マーロウが些細な事実を見逃さず真相を暴いていくミステリとしても一級品であるという,希有な小説でもある.
最後の52章・53章で味わうどんでん返しも寂寥感に満ちている.
フィリップ・マーロウという独特なキャラクターの人物像を存分に味わえる,至高の探偵小説.読んで損はなし.巻末51頁にわたる,村上春樹の訳者あとがきも,一読の価値あり.
ハヤカワ文庫1100円.
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2012/10/14

独断的映画感想文:2010年

日記:2012年10月某日
映画「2010年」を見る.201004
1984年.監督:ピーター・ハイアムズ.
出演:ロイ・シャイダー(ヘイウッド・R・フロイド),ジョン・リスゴー(ウォルター・カーノウ),ヘレン・ミレン(ターニャ),ボブ・バラバン(ドクター・R・チャンドラ),ケア・デュリア(デイヴ・ボウマン).
監督スタンリー・キューブリックで作成された「2001年宇宙の旅」の続編.原作は前作同様アーサー.C.クラーク.
古典的SFではあるが,前作で投げかけられた謎を解決し,人類の絶望を希望へと転換する素晴らしい作品となった.
米ソが中米のミサイル基地を巡る一触即発の危機にある中,2001年にモノリスの謎を追って木星に派遣されたままボーマン船長以下の乗務員が行方不明になっていたディスカバリー号目指し,ソ連が宇宙船を派遣することになった.201003
2001年のミッションの責任者フロイド博士は,当時叛乱を起こした指令コンピュータHAL9000の制作者チャンドラー博士他1名を連れ,ソ連隊に同行することとなる.
やがて宇宙船は木星空域に達し,まず衛星のエウロパを探索することになるが,エウロパには生命反応が検出され,そこに無人探査船が近づくと強烈なエネルギー攻撃があり探査船は消滅する.
宇宙船はその後ディスカバリーを発見,ディスカバリーを復旧してHALも機能を回復した.HALが2001年に異常をきたした理由も解明される.
一方モノリスの探索に有人探査船が派遣されたが,探査船の接近に伴い異常事態が発生,探査船は遭難する.それに呼応するかの様に地球では故ボーマン船長の妻に本人からのメッセージが届き,ボーマンの母親は幸福のうちに死去する.やがてHALにボーマン船長の姿が現れた….201001
米ソの対決により戦争の危機に直面する地球を遙かに離れ,木星空域でモノリスの謎に挑むアストロノウツ達.その絶対的孤立感が良く描かれ,映画の緊張感は並々ならぬものがある.
特に,“感じやすい”コンピュータHAL9000とチャンドラー博士のやり取りは印象的で,最終局面でのHAL9000との別れのシーンは涙を禁じ得ない.
制作年が1980年代であることもあって,コンピュータの外観や通信機器,グラフィックの様相はかなり時代遅れなものとなってしまったが,そんなことは問題にならない映像表現の魅力で最後まであっという間に見せる映画.素晴らしい.
★★★★(★5個が満点)
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独断的映画感想文:ワイルド・スピードMEGA MAX

日記:2012年10月某日
映画「ワイルド・スピードMEGA MAX」を見る.Mega_max1
2011年.監督:ジャスティン・リン.
出演:ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット),ポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー),ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット),ドウェイン・ジョンソン(ルーク・ホッブス),タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース),クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(テズ),ガル・ギャドット(ジゼル),マット・シュルツ(ヴィンス),サン・カン(ハン),テゴ・カルデロン(テゴ・レオ),ドン・オマール(リコ・サントス),ヨアキム・デ・アルメイダ(レイエス),エルサ・パタキ(エレナ),マイケル・アービー(ジジ),アリミ・バラード(フスコ).
映画の冒頭,ドミニク・トレットが25年の刑で服役するというテロップと共に本人がバスで移送されるシーン.
そのバスを襲うミアとブライアンの車,猛スピードで突っ込む車を避けようと,移送バスは急ハンドルを切り横転,ごろんごろんと転がって大破する.どう見たって乗っている人は全滅と思えるが,まんまとドミニクは逃亡,舞台はリオの貧民街に移る.Mega_max7
ドミニク達は資金稼ぎに中古車の窃盗団に加わるが,彼等の盗んだ車に,リオの暗黒街を牛耳るレイエスの資金関係を記述したチップが搭載してあったため,警察・レイエスの一味の双方から追われる羽目になる.彼等は仲間を招集し,一気にレイエス自身からその資金を盗み出す作戦を開始するが….
本シリーズを見るのは初めてだが,この通りのあっと驚くムチャ振りの連続,しかしその割りには快テンポな展開と先の読めないプロットで映画に引き込まれる.
ばく進する列車から中古車を盗み出すシーン,リオの貧民街を駆け巡っての追いつ追われつの銃撃戦,最後の金庫強奪のカーチェイス等,映画ならではのスピード感あふれるアクションシーンは痛快そのもの.Mega_max4
また,彼等の仲間同士の連携や,アメリカ外交保安局の捜査官ホッブスとの奇妙な友情には共感できる.
リズムに緩急があって快く最後まで楽しめる映画,しかしまあこの映画は何台の車をお釈迦にしたのだろう?
★★★★(★5個が満点)
ところでエンドロールの後にも映画は続く.画面にはミシェル・ロドリゲスの顔が…と言えばシリーズをご承知の皆様には何のことか分かるのでしょうね.
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2012/10/08

独断的映画感想文:この愛のために撃て

日記:2012年10月某日
映画「この愛のために撃て」を見る.2
2010年.監督:フレッド・カヴァイエ.
出演:ジル・ルルーシュ(サミュエル),エレナ・アナヤ(ナディア),ロシュディ・ゼム(サルテ),ジェラール・ランヴァン(ヴェルネール),ミレーユ・ペリエ(ファーブル),クレール・ペロ(スジーニ),ムーサ・マースクリ(ヴォジェル),ピエール・ブノワ(メルシエ),ヴァレリー・ダッシュウッド(モロー).
映画の冒頭,負傷して2人組の男から逃げる男,ところが男は交通事故に巻き込まれ重傷を負う.
病院に運ばれてICUに収容される男サルテ,その看護当直を勤めたサミュエルはサルテを襲った男を目撃,危ういところを救急処置で助ける.6
帰宅したサミュエルは襲われ,最愛の妻を拉致される.妻は臨月であった….
ということでスタートするノンストップアクション映画.サミュエルはサルテの一味である誘拐犯の言うまま警官,同僚を傷つけてまでしてサルテを病院外に連れ出し,妻と交換しようとするが,サルテを追っていた一味と遭遇,事態は混沌としていく.
サミュエルとサルテは,新たに起こった財界の大物殺人事件の容疑までかけられ全警察から追われる身となるが,彼等と妻ナディアの運命や如何に.
テンポ良く話は明快,主人公の看護助手の悪戦苦闘ぶりと,彼が巻き込まれる原因となったサルテとの不思議な連帯感が面白い.4
絶体絶命かと思われたところからの巻き返しが手に汗握る面白さ.エピローグも印象的.
★★★★(★5個が満点)
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