阿佐ヶ谷ジャズストリート2012 10/26 山下洋輔/竹内直 観戦記
日記:2012年10月26日(金)
今年も阿佐ヶ谷ジャズストリート(AJS)が開催された.もう第18回となる.
杉並区役所からのニューディシーモダンボーイズの出発を皮切りに,阿佐谷周辺の広場,ストリート,学校,公共機関,事務所,飲食店で繰り広げられるジャズイベントの数々が楽しめる.
神明宮能楽堂は今年も来ました山下洋輔.
70才になると思うが,全く変わりないエネルギッシュな演奏が健在である.
1曲めはソロで10月のAJSにふさわしく(?)「I remember april」でスタート.
ここから若手の米田裕也(as),熊本比呂志(per)が入り,「やわらぎ」というどしゃめしゃに暴れまくる曲を披露.若手もハイテクニックだがそれと渡り合う山下洋輔の暴れっぷりも衰えを見せない.
次は如何にも怪しい太田惠資が参加.
自称トルコ人というこの人はヴァイオリンとヴォーカルでトルコ風の怪しげな音楽を奏でるが,現地トルコで大受けしたという保証付きのものだと.早速「太田のトルコ」と言うその曲を披露.確かにトルコっぽいが….
その後「グルーヴィングパレード」,「クルディッシュ・ダンス」と演奏して,大受けのうちに終了.
相変わらず山下洋輔のステージは,異種格闘技戦を見る様な楽しさにあふれている.
その後更に産業商工会館で竹内直のバンドを聴く.
竹内直は1999年に山下洋輔とのデュオ,2000年に自身のカルテットでAJSに参加しているのを聴いている.今回はアフリカはセネガルのパーカッショニスト3名とのコラボで参加.
このセネガルトリオのリズムは最初全く理解できなかった.とにかく叩きまくっているがリズムはどうなっているのか判らず,それにもかかわらず突然の3連打を3人が息を合わせて打ち込む.要するに異国語を理解できない状態である.
その内に理屈はともかく感覚的に彼等の叩くパターンが見えてくる.まことに音楽はコミュニケーションである.
このセネガル風のリズムは,最初から最後に向けてテンポがどんどん速くなっていくことも特徴で,これは手拍子を合わせて身体的に染みこんだ.このパターンは曲のラストに向けてどんどん盛り上がっていく.
大満足して8時半に終了.異文化コミュニケーションに疲れ果てて今日はこれで撤収とする.
なお,駅前メインステージでは後藤輝夫カルテットが観衆を集めていた.これも素晴らしかった.
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