独断的映画感想文:アーティスト
日記:2012年10月某日
映画「アーティスト」を見る.
2011年.監督:ミシェル・アザナヴィシウス.
出演:ジャン・デュジャルダン(ジョージ・ヴァレンティン),ベレニス・ベジョ(ペピー・ミラー),ジョン・グッドマン(アル・ジマー),ジェームズ・クロムウェル(クリフトン),アギー(ジャック).
白黒/無声映画という異色のメロドラマ.
ヴァレンティンは人気絶頂の無声映画の大スター.愛犬ジャックを常にそばに置くが,ジャックは主人と共演する名優でもある.
ヴァレンティンにあこがれるペピーは,偶然彼と一緒の写真が新聞紙上に掲載されたことから女優の道を歩き始める.
折りしもトーキーが開発され,ペピーはトーキーのスターとしてとんとん拍子に成功を収める.一方,ヴァレンティンは芸術家として無声映画に固執し,全財産をかけて監督/主演を兼ねた大作を制作するが無残な失敗に終わる….
無声映画のスターを無声映画で表現するという,映画への愛情と思い入れに満ちた快作.
俳優も魅力あり,時を忘れて引き込まれる.
この映画のアクセントとして重要な役割を果たしたのが,ジャックを演じたジャックラッセルテリアのアギーで,撃たれて死ぬふりをするネタを始め,お笑い・シリアスドラマ・アクションと何でもこなすその演技力が買われ,2011年度のパルム・ドッグ賞を受賞している.
作品が第84回アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞他を獲得したのはご承知の通り.
古き良き映画の楽しさを味わえて,心地よかった.しかし芸は身を助けるって本当ですね.
80点.
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