独断的映画感想文:美代子阿佐ヶ谷気分
日記:2012年10月某日
映画「美代子阿佐ヶ谷気分」を見る.
2009年.監督:坪田義史.
出演:水橋研二(安部愼一),町田マリー(安部美代子),本多章一(川本賢治),松浦祐也(池田溺),あんじ(真知子),佐野史郎(松田),林静一,原マスミ,三上寛.
1970年代,漫画誌「ガロ」を中心に活躍した漫画家・安部慎一の半生を描く映画.
映画の題名はそのヒット作の題名を取った.
この映画は予備知識ゼロで見た.安部慎一の漫画は見たことはない.
映画を見たのは自分が阿佐谷生まれの阿佐ヶ谷育ちだったからだが,この映画には40年前の阿佐ヶ谷を彷彿とさせるものは特にない.名曲喫茶ヴィオロンが出てくるが,この店は1980年開業である.
という訳で「阿佐ヶ谷」にこだわると肩すかしだが,70年代・青春・「ガロ」というキーワードで見れば,印象に残る映画.
特に慎一・美代子を演じる水橋研二,町田マリーが魅力的.町田マリーのヌードの存在感は圧倒的である.
70年代に貧乏漫画家として青春を送った主人公達の,自己破壊的な人生の苦々しさが心に残る.
★★★☆(★5個が満点)
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