独断的映画感想文:アニマル・キングダム
日記:2013年1月某日
映画「アニマル・キングダム」を見る.
2010年.監督:デヴィッド・ミショッド.
出演:ジェームズ・フレッシュヴィル(ジョシュア・“ジェイ”・コディ),ベン・メンデルソーン(アンドリュー・“ポープ”・コディ),ジョエル・エドガートン(バリー・“バズ”・ブラウン),ガイ・ピアース(ネイサン・レッキー),ルーク・フォード(ダレン・コディ),ジャッキー・ウィーヴァー(ジャニーン・“スマーフ”・コディ),サリヴァン・ステイプルトン(クレイグ・コディ).
母親がヘロインの多量摂取で急死したジョシュアは,祖母のジャニーンに助けを求め,彼女の家に引き取られる.
ところがジャニーンの3人の息子はいずれもが犯罪で生計を立てる凶悪犯,一家と親しいバリーと共に強盗や薬の密売に励み,ジャニーンはそれを仕切る立場にあった.高校に通い始め,ガールフレンドもできたジョシュアだったが,警察と一家の抗争に次第に巻き込まれていく….
実話に基づく映画.
最初はぶっきらぼうな登場人物達の会話が退屈で眠りかけたが,警察と一家の争闘が激しくなって次第に引き込まれていく.
メルボルン警察と名指しされている警察の対応も滅茶苦茶で,一家の司令塔バリーはある日,スーパーの駐車場で近寄った特捜班の刑事に突然射殺される.
報復としてパトロール警官2名を射殺するアンドリュー等,警察は逃走した次兄ダレンを問答無用で射殺と,事態はエスカレートする一方.
特捜班のレッキーはジョシュアの口を割らせて情報を得ようと彼を保護するが,ジャニーンはジョシュアの口をふさごうと汚職警官に依頼してジョシュアを襲わせ,ジョシュアは警察からも逃げ出す羽目になる.
という訳でストーリー的にはどう転ぶのか判らない面白さがあるが,凶悪で殺人をいとわない人々のやりきれない抗争の映画.
後味も宜しくない.お勧めではありません.
★★☆(★5個が満点)
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