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2013年2月に作成された記事

2013/02/16

独断的映画感想文:リンカーン弁護士

日記:2013年2月某日
映画「リンカーン弁護士」を見る.2
2011年.監督:ブラッド・ファーマン.
出演:マシュー・マコノヒー(ミック・ハラー),マリサ・トメイ(マギー・マクファーソン),ライアン・フィリップ(ルイス・ルーレ),ジョシュ・ルーカス(テッド・ミントン),ジョン・レグイザモ(ヴァル・ヴァレンズエラ),マイケル・ペーニャ(ジーザス・マルティネス),フランシス・フィッシャー(メアリー・ウィンザー),ボブ・ガントン(セシル・ドブス),ブライアン・クランストン(ランクフォード刑事),ウィリアム・H・メイシー(フランク・レヴィン).
予告編で明らかではあるが,ネタばらしあります.
ミック・ハラーは運転手つきリンカーンを事務所代わりに,フットワーク良く稼ぐ法廷弁護士.紹介を受け,娼婦に暴行した金持ち青年ルイスの弁護を引き受ける.4
ルイスは身に覚えのないことと無実を主張するが,やがて事件の意外な側面が明らかになってきた….
ベテラン作家マイクル・コナリーの傑作を映画化,マシュー・マコノヒーの主演が成功している.
この映画のツボは2点あって,一つは実は真犯人であるルイスの弁護を引き受けた以上,調査上知り得た依頼人の秘密(犯行)を明らかに出来ない,依頼に基づきルイスを無罪にすれば一事不再理の原則によりルイスは二度と起訴されないという,弁護士ならではの制約を如何にクリアしていくのかということ.
もう一つはルイスから家族への脅迫を受け,かけがえのない調査員フランクを殺され,しかも凶器には自分の拳銃を使われるという圧倒的にピンチな状況を如何に突破するかという,サスペンスである.3
終盤,たった一人の証人の起用で,ルイスの目の前でこの全ての難問をクリアしていく胸のすく様な展開は何とも言えない.
俳優ではマシュー・マコノヒー,マリサ・トメイ,ウィリアム・H・メイシーが好演.
テンポ良く語り口良く,適切な伏線が終盤にまとまっていく痛快な映画.一見の価値あり.
しかしマシュー・マコノヒーって,顔がでかいですな.
★★★★(★5個が満点)
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2013/02/10

独断的映画感想文:麒麟の翼 ~劇場版・新参者~

日記:2013年2月某日
映画「麒麟の翼 ~劇場版・新参者~」を見る.3
2011年.監督:土井裕泰.
出演:阿部寛(加賀恭一郎),新垣結衣(中原香織),溝端淳平(松宮脩平),松坂桃李(青柳悠人),菅田将暉(吉永友之),山崎賢人(杉野達也),柄本時生(横田省吾),竹富聖花(青柳遥香),聖也(黒沢翔太),黒木メイサ(青山亜美),山崎努(加賀隆正),三浦貴大(八島冬樹),劇団ひとり(糸川肇),秋山菜津子(吉永美重子),鶴見辰吾(小竹由紀夫),松重豊(小林),田中麗奈(金森登紀子),中井貴一(青柳武明).
日本橋の翼のある麒麟像の下で,男性が刺殺体で発見された.1
男,青柳武明は付近の地下道で刺され,ここまで助けも呼ばずに歩いてきたと見られる.一方被害者の所持品を持っていた青年,八島冬樹が,不審尋問からの逃走中車に跳ねられ瀕死の重傷となる.
捜査本部は,八島がかって青柳の勤務先の工場で派遣社員として勤めていたことから,八島の恨みによる犯行の線を見込むが,所轄の刑事加賀は,八島の恋人香織からの聴取や青柳武明の行動の聞き込みを続け,独自の捜査を進める….2
そうそうたる俳優をキャスティングした平々凡々たる作品.
TVドラマの劇場版だということは見た後知ったが,確かにTVドラマレベルの作品である.
事件の背景として派遣切りや労災隠し,格差社会の貧困の循環など重大な問題を掲げているが,それはあくまで背景として,あるいは感動させるための仕掛けとして用いているだけで,その安易さには腹が立つ程である.
こんなものを作って映画を撮ったつもりになっていてはいけない.4
感動はおろか,わくわく感どきどき感が全く感じられない.俳優達をこういう映画で軽々しく消費して欲しくない.
★(★5個が満点)
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