独断的映画感想文:BRAVE HEARTS 海猿
日記:2013年2月某日
映画「BRAVE HEARTS 海猿」を見る.
2012年.監督:羽住英一郎.
出演:伊藤英明(仙崎大輔),加藤あい(仙崎環菜),佐藤隆太(吉岡哲也),仲里依紗(矢部美香),三浦翔平(服部拓也),平山浩行(村松貴史),伊原剛志(嶋一彦),時任三郎(下川いわお).
仙崎は吉岡と共に海難救助のエキスパートである特殊救難隊に所属している.
仙崎は二人目の子供がもうすぐ生まれるところ,吉岡はキャビンアテンダントの恋人・美香が出来ている.職場では先任の嶋から感情に流れ組織を危険に陥れると批判されている仙崎だった.
ところが美香の乗ったジャンボがエンジントラブルを起こし東京湾に着水する事態に.海上保安庁始め,警察消防の総力を挙げた救難作戦が開始されるが….
ネタバレあります.
このシリーズはTVで見たりしたことはあるが,きちんと見たのは今回が初めて.ストーリーの展開は予想通りで,仙崎を批判し壁となって現れた嶋だったはずが,気がついたら仙崎と一緒にルールそっちのけで身を危険にさらしている.
このシリーズの面白さ・真骨頂は,ルールを逸脱して感情のままに突撃し奇跡を起こすというところにあるのは分かるが,そのアンチテーゼとして設定されたはずの嶋がこんな状態ではね.
この映画は精神力を信じて走ると奇跡が起こってうまくいく(筈)という,旧帝国陸軍の作戦の様な印象を受ける.
しかも映画全体としては良くできていて,人命救助の為に動員される各部隊や主人公達の必死の活動には引き込まれざるを得ない.
こういう活動の中で感情のままに大声で叫ぶものに全体が引っ張られるという展開は,実に危険だと思うがどうだろうか.エンタテインメントとして優れた作品だが,上に述べた意味では危険な作品でもある.
★★★(★5個が満点)
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