番外:独断的歌舞伎感想文 隅田川花御所染- 女清玄 -
日記:2013年3月某日
国立劇場,歌舞伎「隅田川花御所染- 女清玄 -」を見る.
序幕 第一場:雲中より鎌倉六本杉の場,第二場:清水花見の場,第三場:路の玉川庵室の場,第四場:元の新清水の場 二幕目 第一場:隅田川梅若塚の場,第二場:同 渡し船の場 三幕目 浅茅ケ原妙亀庵の場 大詰 隅田川渡しの場.
出演:中村福助,中村錦之助,尾上松也,坂東新悟,中村隼人,中村児太郎,澤村宗之助,中村歌江,市川男女蔵,中村翫雀.
以前見た「桜姫東文章」とは共通の展開で,隅田川ものということで「法界坊」とも似たシーンがある独特の世界である.
許婚の松若丸が行方不明となったことをはかなみ出家しようという花子の前,得度して清玄と名乗るが,妹の桜姫の許婚・常陸の助が実は松若丸であると確信し,松若を慕って破戒に落ちるというお家騒動の絡んだ物語.
最後は娘道成寺と同様,鐘の中で蛇の霊となって現れるという大詰めとなる.
長く複雑な物語だが,最初はテンポが遅く間延びを感じた.
何でも出来る錦之助と翫雀がユーティリティープレイヤーとして大活躍,特に翫雀は最後の押し戻しで良い所を見せた.
松也の猿島惣太が悪役ながら元気で痛快.この人が出てきてテンポが良くなった.
福助が流石にきれいで魅力的.
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