独断的映画感想文:桐島、部活やめるってよ
日記:2013年2月某日
映画「桐島、部活やめるってよ」を見る.
2012年.監督:吉田大八.
出演:神木隆之介(前田涼也(映画部)),橋本愛(東原かすみ(バドミントン部)),大後寿々花(沢島亜矢(吹奏楽部)),東出昌大(菊池宏樹(野球部)),清水くるみ(宮部実果(バドミントン部)),山本美月(梨紗),松岡茉優(沙奈),落合モトキ(竜汰),浅香航大(友弘),前野朋哉(武文(映画部)),高橋周平(キャプテン(野球部)),鈴木伸之(久保(バレー部)),榎本功(日野(バレー部)),藤井武美(詩織(吹奏楽部)),岩井秀人(片山(映画部顧問)),奥村知史(屋上の少年),太賀(風助(バレー部)).
ある高校の2学期とおぼしきある金曜日.
バレー部のエースで高校のヒーローでもある桐島が,部を辞めるというニュースが全校を震撼させる.その金曜日の校内の状況を幾度も繰り返し多角的に描写しながら,映画は関係者の事情を観客に飲み込ませるというのが前半.
後半はその状況で動き始めた校内の人間関係のなか,あるクライマックスに収斂されていくこの高校の情景を描いていく高校生群像劇.
まあいろいろな高校生が登場するが,僕にも馴染みのある部活頑張る男女生徒(その中にもレギュラー上位クラスとその他のクラスがいる),桐島の彼女という座を持つ校内一の美女梨紗を中心とする美女グループ,基本的に人間関係上成績上運動神経上いい線行っている帰宅部イケメングループ,彼等にあこがれる真面目女子生徒,これらと全く接点を持たないおたく的映画部の面々というのが主要なグループである.
子供から大人への過渡期にある彼等の,結構複雑な人間関係と自我の確立が生々しく描かれる点が,この映画の魅力.
映画部のロケと吹奏楽部のリハーサルという,なんの関係もない二つの事象が,物理的にこの映画のクライマックスを形成していく過程は見応えあり.
神木隆之介,大後寿々花,東出昌大,清水くるみという俳優の存在感が印象的だった.なかなかに面白い,見て損はない映画.
★★★★(★5個が満点)
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