独断的映画感想文:ヘルタースケルター
日記:2013年5月某日
映画「ヘルタースケルター」を見る.
2012年.監督:蜷川実花.
出演:沢尻エリカ(りりこ),大森南朋(麻田誠),寺島しのぶ(羽田美知子),綾野剛(奥村伸一),水原希子(吉川こずえ),新井浩文(沢鍋錦二),鈴木杏(保須田久美(友情出演)),寺島進(塚原慶太),哀川翔(浜口幹男),窪塚洋介(南部貴男(友情出演)),原田美枝子(和智久子),桃井かおり(多田寛子).
人気絶頂のカリスマモデル・俳優のりりこは,全身を美容整形していた.
美容整形の後遺症を抑えるためには免疫抑制剤の服用が欠かせず,服用を怠ると黒いシミが全身に吹き出す.
同じ事務所の後輩こずえが急速に人気を伸ばしてくるし,恋人の貴男はりりこを裏切って実業家の娘との婚約を発表するし,美容整形の違法性を検事が調べ始めるしで,りりこは次第に精神的にも追い詰められていく….
というりりこの破滅を描く映画だが,映画の印象全体は悪くない.
沢尻エリカの表現するりりこの美しさは半端ではない.
その圧倒的な美しさをしゃぶり尽くそうという貴男,久子,寛子等の醜悪さもきっちりと演じられ,その結果りりこの醜さと云うよりは哀れさが際立つ展開となった.
映像全体は監督らしくファッショナブルで美しい.エピローグもこの映画としてふさわしいものだった.
惜しむらくはどうせならビートルズの「へルタースケルター」をエンドテーマとして使ってくれれば良かったのだが.
★★★☆(★5個が満点)
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