独断的映画感想文:人生の特等席
日記:2013年6月某日
映画「人生の特等席」を見る.
2012年.監督:ロバート・ロレンツ.
出演:クリント・イーストウッド(ガス),エイミー・アダムス(ミッキー),ジャスティン・ティンバーレイク(ジョニー),ジョン・グッドマン(ピート・クライン),ロバート・パトリック(ヴィンス),マシュー・リラード(フィリップ・サンダーソン),ジョー・マッシンギル(ボー・ジェントリー).
ガスはベテランのメジャーリーグのスカウト,最近は体が動かず視力が衰えている.親友のマネジャー・ピートは心配し,ガスの一人娘ミッキーにガスのスカウト旅行に付き添って欲しいと依頼する.
ミッキーは弁護士で事務所に務めて7年,昇進のチャンスを目前にしゃかりきで働いていたが,ピートの依頼を受けガスの旅先にやってくる.
母を早くに亡くし父に育てられた娘,しかし父はある時点から娘を手元から遠ざけた.それは何故か.久しぶりに再会した父娘は手探りで互いの絆を探り合っていくが,そこにかってガスがスカウトし,今は現役を引退して他球団のスカウトの卵をやっているジョニーが合流してくる….
スカウトを巡る野球ゲームと言えば,最近では「マネー・ゲーム」を思い出すが,この映画のガスはそれとは対極にある,昔ながらのスカウトマン.
ガスはコンピュータを駆使しデータ優先で結果を出してくるスタッフに批判され,一方ミッキーは父のために職場を離れた間に,ナンバー2のスタッフにパートナー候補の座を奪われそうになる.それぞれが懸命に自分の結果を出そうと苦闘する過程で,親子の絆が再編され人生の価値観まで変わってくるという,心温まる映画.
クリント・イーストウッド御大は言うに及ばず,ひまわりの様な(ハナが上を向いているという意味です) エイミー・アダムス,その恋人役のジャスティン・ティンバーレイクが健闘.ハッピーエンドまでを楽しめる映画らしい映画となっている.
重たい映画では無いので,リラックスして楽しめます.
★★★☆(★5個が満点)
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