独断的映画感想文:ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日
日記:2013年7月某日
映画「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」 を見る.
20102年.監督:アン・リー.
出演:スラージ・シャルマ(パイ・パテル(少年)),イルファン・カーン(パイ・パテル(成人)),アディル・フセイン(サントッシュ・パテル),タブー(ジータ・パテル),レイフ・スポール(カナダ人ライター),ジェラール・ドパルデュー(コック).
インドのボンディシェリで動物園を経営する一家に育ったパイ少年.
彼が16歳の時一家はカナダへ移住することになるが,動物を満載した貨客船は太平洋の真ん中で難破,救命ボートにはパイ少年の他,シマウマ,オランウータン,ハイエナ,そしてリチャード・パーカーという名のベンガルトラが残された.
やがて他の動物は死に絶え,パイ少年と虎の漂流生活が続く….
少年の機知に富んだサバイバルの工夫と虎との共存生活,そして想像を遙かに超える美しい映像がこの映画の魅力.
次から次に起こるエピソードと映像美に目を奪われ,時の経つのを忘れる.
ストーリー自体は非現実的で,一方で都合の良すぎる面もあるが(太平洋の真ん中にあれ程魚が居るだろうか?),最後まで一気に見た.
最後のもう一つのストーリーの提示は,僕には蛇足と思えたが,如何であろうか.
映画の冒頭での父親の親友(パイの本名の名付け親)の奇妙な存在感と言い,彼がプールで泳ぐときの不思議な映像といい,如何にもファンタジーという感覚を持った.僕としてはそういう線で映画全体を受け入れたい.
少年が難破したときの,嵐の海中に燈火を灯したまま沈んでいく貨客船の夢のように美しいシーン,夜光虫を身にまとって深夜の海上に大ジャンプを見せる鯨のシーン等が印象に残った.できれば3Dで見たかった作品.でも2Dでも見て損はなし.
★★★☆(★5個が満点)
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コメント
ほんやら堂さん、おはようございます^^
毎日、暑い日が続いていますねぇ><
この映画、不思議で幻想的な映画でした。
トラもリアルな映像でしたが、
淡々としたストーリーながらも、
人と動物の枠を乗り越えて、互いが
生き延びようとするある種生き様を感じた次第です。
投稿: cyaz | 2013/08/13 08:28