独断的映画感想文:モンスターズクラブ
日記:2013年9月某日
映画「モンスターズクラブ」を見る.
2011年.監督:豊田利晃.
出演:瑛太(垣内良一),窪塚洋介(垣内ユキ(兄)),KenKen(垣内ケンタ(弟)),草刈麻有(垣内ミカナ(妹)),ピュ~ぴる(P),松田美由紀(垣内ユリエ(母)),國村隼(垣内セイジロウ(父)).
垣内良一は山奥の別荘に一人住み,世間とは接触を断って暮らしている.仕事と言えば地下室で爆弾を作り,それを企業経営者や大学教授に小包爆弾として送りつけることだけ.
彼がそれをする理由は,冒頭彼の独白で全て明らかにされてしまうので,それ自体は(理解は困難だが)謎ではない.
彼の家族は自殺や事故で死に絶え,今は高校生の妹が一人,街中で暮らすだけである.極めてストイックに山中で暮らす彼のもとに,家族の亡霊や正体不明の怪物Pが訪れてくる….
アメリカの爆弾犯ユナ・ボマーをモデルとした爆弾犯の物語.
独白と家族(及びその亡霊)との対話という極めて内向きの構成で,警察の手が伸びるまでのサスペンスという要素も皆無,どう見れば良いのかほとほと困惑する映画である.
主人公を含め共感できる人物も殆どいない(強いて言えば長兄で自殺したユキくらいか),残念な映画.何故こういう映画を作ろうとしたのか,その意図すら不明である.
題名の意味も不明,「モンスターズ・クラブ」とはこの映画を作った人々のことではないのか?
点数無し.
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