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2013/09/10

独断的映画感想文:脳男

日記:2013年9月某日
映画「脳男」を見る.0
2013年.監督:瀧本智行.
出演:生田斗真(鈴木一郎(入陶大威)),松雪泰子(鷲谷真梨子),江口洋介(茶屋刑事),二階堂ふみ(緑川紀尚),太田莉菜(水沢ゆりあ),大和田健介(広野),染谷将太(志村),甲本雅裕(空身),光石研(黒田雄高),小澤征悦(伊能),石橋蓮司(藍沢),夏八木勲(入陶倫行).
自分の乗り損ねたバスが発車直後に大爆発を起こすという体験をした精神分析医・鷲谷真梨子.連続爆破犯の幾度目かの犯行であった.
僅かな手掛かりを追ってその捜査を続ける茶屋・広野両刑事は,踏み込んだ廃工場が爆破犯のアジト,大爆発が起こり広野は負傷するが,茶屋は倒れていた鈴木一郎を逮捕する.4_2
ところが鈴木一郎は奇妙な反応を示す男だった.茶屋は鈴木の精神鑑定を鷲谷に依頼する.
調べた結果は,鈴木一郎は卓越した身体能力と知能を持ちながら,感情と痛みの感覚を生まれつき持たないという,驚くべきものだった….
物語は鈴木一郎と真の爆弾犯・緑川/水沢のコンビ,茶屋・広野両刑事と鷲谷真梨子を巻き込む熾烈な闘争へと展開していく.
いささか荒っぽい映画で,爆弾犯・緑川/水沢はとにかく人を殺しまくるし(観客が共感できる幾人かもいとも簡単に殺されていく),粗暴さと口汚さ以外にはなんの取り柄もない茶屋刑事は無駄に暴れまくるし,鷲谷真梨子(松雪泰子様)は人生の絶望の淵に立たされるしで,もう少し何とかならないかと思うこと多し.2
しかし映画全体のテンポは良く,生田,松雪,二階堂の好演は見応えがある.
映画の結末とそれに続くエピローグは,印象に残った.エンドロールにフルコーラス流れるキング・クリムゾンの『21世紀のスキッツォイド・マン』は,見事な選曲と言えよう.
見て損はなし.
★★★☆(★5個が満点)
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