独断的映画感想文:ブラッド・シンプル
日記:2013年9月某日
映画「ブラッド・シンプル」を見る.
1984年,監督:ジョエル・コーエン.
出演:ジョン・ゲッツ,フランシス・マクドーマンド,ダン・ヘダヤ,サム=アート・ウィリアムズ,M・エメット・ウォルシュ.
ジョエル(監督・共同脚本)とイーサン(製作・共同脚本)のコーエン兄弟のデビュー作であり,フランシス・マクドーマンドの映画デビュー作でもある.
酒場のオーナーが従業員レイと自分の妻アビーの浮気を疑い,その証拠を掴んだ私立探偵に二人の殺害を依頼する.
ところが探偵はオーナーを裏切り,二人を殺したというニセ写真を持ち込んだ挙げ句オーナーを射殺,オーナーが開けたままの金庫から金を強奪して逃亡する.
その後にたまたま来たレイは.現場に残された銃から犯人はアビーだと誤解,オーナーの死体を始末しようとして,実は未だ息のあったオーナーを殺して埋めるという羽目に陥る….
偶然や誤解から思いもかけない展開となるコーエン映画の,まさにスタートにふさわしいサスペンス映画の傑作.
この映画に未だないものと言えば,とぼけたユーモアということになろうが,若いフランシス・マクドーマンドが魅力的である.
ラスト15分の思いがけない展開が素晴らしい.こういう結末になるとは誰も予想できないのでは?
★★★★(★5個が満点)
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