独断的映画感想文:オブリビオン
日記:2013年11月某日
映画「オブリビオン」を見る.
2013年.監督:ジョセフ・コシンスキー.
出演:トム・クルーズ(ジャック・ハーパー),モーガン・フリーマン(ビーチ),オルガ・キュリレンコ(ジュリア),アンドレア・ライズブロー(ヴィクトリア),ニコライ・コスター=ワルドー(サイクス軍曹),メリッサ・レオ(サリー).
ちょっとネタバレあります.
近未来.地球は宇宙人スカヴの襲撃を受けその撃退に成功するも地表は放射能に汚染される.人類は土星の衛星タイタンへの移住を目指し,巨大人工衛星テットに居住する.
空中には海水を吸い上げてエネルギー補給をするプラントが浮かび,スカヴの生き残りからの襲撃を防ぐためロボット兵士ドローンがパトロールを続ける.
ジャックはパートナーのヴィクと共にドローンのメンテナンスのため地表の基地で暮らしている.或る日墜落した宇宙船内のポッドにいた女性ジュリアを救出するが,ジュリアはジャックの名前を口にする….
SFにはいくつかインチキがあって,例えば記憶の操作やタイムマシンというのはその代表例である.これを使われると話がどんなに混乱しても後から理屈をつけられる.
この映画にはもっとインチキがあって…,という物語なのだがどうも最後のどんでん返しがあまりうまくいっていないので腑に落ちないまま映画は終わってしまう.
こういう一大欠点を持つ映画なのだが,滅亡し荒涼とした地球の情景やジャックの乗るヴィークル・ロボット兵士ドローンの造形美等,映像の美しさが見応え充分.
ジャックの隠れ家(山奥の廃屋)でレコード演奏されるレッド・ツェッペリンやプロコルハルム等の音楽も,郷愁を誘って宜しい.
如何にもSFらしい映画なので,結末さえきっちり落ちをつけられたら大傑作だったのだが.惜しい.
★★★(★5個が満点)
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コメント
私も去年みました。単純なSFでした。確かにちょっと最後の筋立てが物足らないというか。変でした。オルガ・キリレンコは良かった。
投稿: 谷田卓美 | 2013/12/05 17:08