独断的映画感想文:テイク・ディス・ワルツ
日記:2013年10月某日
映画「テイク・ディス・ワルツ」を見る.
2011年.監督:サラ・ポーリー.
出演:ミシェル・ウィリアムズ(マーゴ),セス・ローゲン(ルー),ルーク・カービー(ダニエル),サラ・シルヴァーマン(ジェラルディン).
ネタバレあります.
文筆業で身を立てようとしているマーゴは,取材先で素敵な青年ダニエルと知り合いになる.しかも何とダニエルはつい最近マーゴの家のお向かいに引っ越してきた青年だった.
マーゴの夫ルーはチキンレシピ専門の料理研究家,自宅でチキン料理の研究に精を出すがその間はマーゴの相手はしてくれない.
優しくて申し分の無い夫だが,子供は未だ欲しくないと言う.ルーに飽き足らないマーゴは次第にダニエルとの関係を深めていくが….
今時のアメリカの既婚女性の実態ってこういうものなのか,そうだとしたらこちらの不明を恥じるしかない.
しかし,女流監督だからという目で見ている訳では無いが,マーゴの不倫の結末と言いその描写と言い,どうも違和感を感じざるを得ない.
結論から言えばマーゴは終盤で遂に夫と別れダニエルと一緒になるのだ.その結果マーゴは夫及び夫の家族と築いてきた絆の全てを失うことになる.
これに先立ってマーゴとダニエルの過激なFuckシーンが延々と描かれるが,いずれも共感は出来ない.
ミシェル・ウィリアムズというごく平凡なアメリカ女性を連想させる女優を用いて,何故こういう描き方をしなければならないのか.それとも現実のアメリカはこの様に荒涼とした社会なのだろうか?そういう点が気になって,この映画は腑に落ちない,という独断的感想でした.
★★★(★5個が満点)
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