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2013年12月に作成された記事

2013/12/31

独断的映画感想文:終戦のエンペラー

日記:2013年12月某日
映画「終戦のエンペラー」を見る.5
2012年.監督:ピーター・ウェーバー.原作:岡本嗣郎『陛下をお救いなさいまし』(集英社刊).
出演:マシュー・フォックス(フェラーズ准将),トミー・リー・ジョーンズ(マッカーサー元帥),初音映莉子(アヤ),西田敏行(鹿島大将),羽田昌義(高橋),火野正平(東條英機),中村雅俊(近衛文麿),夏八木勲(関屋貞三郎),桃井かおり(鹿島の妻),伊武雅刀(木戸幸一),片岡孝太郎(昭和天皇),コリン・モイ(リクター少将).
広島・長崎に原爆が投下され日本は降伏,連合軍総司令官マッカーサーは8月30日に厚木飛行場に降り立った.1
戦犯の訴追と日本の再建を目指すマッカーサーは,知日家のフェラーズ准将に,天皇を訴追すべきかどうかを10日間で調査し報告するようにと命じる.
フェラーズは直ちに仕事にかかるが,日本人と天皇の関係は米軍人には理解しがたい面が多く,調査は難航する.一方フェラーズ准将には,アメリカ留学生だった時に親しかったアヤという女性を探し出すというもう一つの仕事もあった.彼はその調査を通訳のタカハシに命じるが,こちらも結果はなかなか出ない….
天皇と日本人の関係というのはもとより複雑で,これがなかなか解明できないのは当たり前だが,フェラーズ准将とアヤの関係はドラマとしてはもう少しうまく処理できなかったかという気がする.
物語の両輪がなかなか進展しないので中盤まではこの映画はどうなるのかしらと思っていたが,終盤急速に物語は展開し遂に昭和天皇とマッカーサーの会見に至る.3
このシーンは素晴らしい出来で(片岡孝太郎の昭和天皇は絶品である),感動的であった.
日米合作映画だが,日本の常識から見ておかしな点は,皇宮警察官が刀の柄に手をかけてフェラーズを威嚇するシーン以外は,問題なし.夏八木勲の演技が心に残った.
★★★☆(★5個が満点)
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2013/12/26

独断的映画感想文:Love Letter

日記:2013年12月某日
映画「Love Letter」を見る.Love_letter2
1995年.監督:岩井俊二.
出演:中山美穂(渡辺博子、藤井樹),豊川悦司(秋葉茂),酒井美紀(少女・藤井樹),范文雀(藤井晶子),中村久美(浜口先生),加賀まりこ(藤井安代),柏原崇(少年・藤井樹),篠原勝之(藤井剛吉),鈴木蘭々(及川早苗),塩見三省(梶親父),鈴木慶一(藤井精一),田口トモロヲ(藤井慎吉),光石研(阿部粕).
映画の冒頭,雪原に横たわり息を止めている渡辺博子,粉雪が降りかかる.Love_letter4
やがてほっと息を吐き立ち上がる博子,空を仰ぐ目には涙がひかる.その後,雪原を歩き始める博子,カメラは引きながら彼女がその先の坂を下り雪の住宅街を歩いて行く姿を,彼方の海まで拡がる町並みと共に映し続ける.観客はこの長い冒頭のシーンだけで映画に捕まってしまうだろう.
博子の恋人藤井樹は,3年前,山で遭難死した.彼が忘れられない博子は,樹の中学時代の卒業アルバムの住所録に載っていた住所に手紙を出す.「藤井樹様,お元気ですか.私は元気です」.ところが天国に出したつもりのその手紙に返事が返ってきた….Love_letter1
やがて,藤井樹には中学時代の3年間,同姓同名の女性の同級生がいたことが判る.博子はその樹♀に,樹♂の思い出を尋ねる手紙を出し,樹♀は自分の記憶を掘り起こして樹♂の物語を送り返してくる….
素敵な恋愛ドラマである.
もっとも突っ込みたいところは幾らでもある.映画は神戸を舞台に始まり小樽に移り,或いは樹♂の遭難した山に移るのだが,どこも全て雪景色で区別がつき難い.また博子と樹♀がすれ違う小樽の街路に,突然現れる群衆も如何にも不自然.篠原勝之のじいちゃんもトヨエツの関西弁も違和感の方が強い.
しかしそんなことはどうでも良いのだ.Love_letter5
一番美しい時代の中山美穂が二役で演じる主人公が素晴らしく,それを撮るカメラも素敵.音楽もひたすら美しい.
俳優では中山美穂の他,酒井美紀と柏原崇が印象的だ.
ラストシーン,差し出された絵に見入る中山美穂のショットは忘れがたい.
岩井俊二監督の長編デビュー作として,一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
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2013/12/25

いつの間にやら20万アクセス突破

本日気がついたら20万アクセスを突破していました.
2004年8月に最初の記事を書いて以来幾星霜,まあ本当に20万アクセスを越える日が来るなんて夢にも思いませんでした.
覗いて下さった全ての方々に感謝いたします(と言っても一番覗いたのは僕自身ですが).
これに懲りずに今後とも宜しくお願いいたします.
面白い記事があったらコメント下さいね.
では30万回目指してまた書き続けます.
本日はどーもありがとうございました.

ほんやら堂 m(_ _)m

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独断的映画感想文:パシフィック・リム

日記:2013年12月某日
映画「パシフィック・リム」を見る.3
2013年.監督:ギレルモ・デル・トロ.
出演:チャーリー・ハナム(ローリー・ベケット),イドリス・エルバ(スタッカー・ペントコスト),菊地凛子(森マコ),チャーリー・デイ(ニュートン・ガイズラー博士),ロブ・カジンスキー(チャック・ハンセン),マックス・マーティーニ(ハーク・ハンセン),芦田愛菜 森マコ(幼少期)),ロン・パールマン(ハンニバル・チャウ),バーン・ゴーマン(ハーマン・ゴッドリーブ博士),クリフトン・コリンズ・Jr(テンドー・チョイ),ディエゴ・クラテンホフ(ヤンシー・ベケット).
2013年,海底のマグマの裂け目から異次元の生命体「kaiju」が現れ,都市を襲う.破滅の瀬戸際に追い込まれた人類は人操縦型巨大ロボット「イェーガー」を開発し,kaijuを制圧したかに見えた.
ところがkaijuは新たな発展形態を次々に生み出し,更に一度に数体が出現するに至ってイェーガーは苦戦を強いられ,遂に残ったイェーガー4体を擁した香港基地で最後の決戦を挑むことになった.2
2人がコンビを組み,右脳と左脳を分担して操縦するイェーガー,かってコンビを組んだ兄を戦闘で失ったローリーは,マコとコンビを組んで決戦に臨むことになるが….
異次元怪獣による人類の破滅という明快な設定の元,人操縦型ロボットに全てを託して送り出すクルー達の努力,怪獣とロボットの死力を尽くした対決等々,映画の展開は予断を許さない.倒しても倒してもより強くなって現れるkaijuと,どう戦えばいいのか?1
この映画は大人の観客をむりやり中学生に引き戻し,真の恐怖と真の興奮を垣間見せてくれる希有な力を持つ.その原動力の第1はCGを含めた映像の力だが,俳優達の奮闘も素晴らしい.
司令でありマコの命の恩人でもあるペントコストを演じるイドリス・エルバが印象的だ.またkaijuを倒すヒントを掴むマッドサイエンティスト・コンビの活躍,kaijuの死体を使った商売に命をかける香港マフィアのど根性等々,この映画からはいくらでもスピンオフものが作れそうなネタが豊富に仕込んである.5
そういう意味では創造力を刺激する映画らしい映画.見て損はなし,但しどっちかって言うと男子向きかな.女子には馬鹿にされるかも知れないな.
★★★★(★5個が満点)
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独断的映画感想文:ワイルド・スピード EURO MISSION

日記:2013年12月某日
映画「ワイルド・スピード EURO MISSION」を見る.Euro_mission7
2013年.監督:ジャスティン・リン.
出演:ヴィン・ディーゼル(ドミニク・トレット),ポール・ウォーカー(ブライアン・オコナー),ドウェイン・ジョンソン(ルーク・ホブス),ミシェル・ロドリゲス(レティ),ジョーダナ・ブリュースター(ミア・トレット),タイリース・ギブソン(ローマン・ピアース),クリス・“リュダクリス”・ブリッジス(テズ),サン・カン(ハン),ガル・ガドット(ジゼル),ルーク・エヴァンス(オーウェン・ショウ),ジーナ・カラーノ(ライリー),ジョン・オーティス(ブラガ),シェー・ウィガム(スタジアック),ジェイソン・ステイサム(イアン・ショウ).
一部ネタバレあります.Euro_mission4
前作で1億ドルの奪取に成功し,今は亡命先でゆっくりしているドミニク達.ところが彼等を追っていた捜査官ホブズが現れ,ドミニクに協力を求める.
ターゲットはドミニク達とよく似た犯罪集団を率いるショウ,その集団の中には死んだ筈の恋人レティがいるという.ドミニクは直ちに仲間を集め,ホブスと協力してショウを追うが,ドミニクの前に現れたレティは,ためらわずドミニクに銃を向けてきた….Euro_mission6
今回も凄まじいカーチェイスと度肝を抜く見せ場満載のこの映画,最初から最後まで目が離せません.
いつも通り理屈は一切抜き,高速道路を車より速く戦車が走ろうが,ドミニクがレティを救って車に激突してもぴんぴんしていようが,輸送機が滑走路を20分間疾走し続けようが(一体どこにそんな長い滑走路があるのか?)一切お構いなしなのは痛快至極.Euro_mission1
ホブス達捜査官と一体となった献身的な働きで,ハッピーエンドになるのもこのシリーズらしい.ストレスやら苛々に悩まされている方は,是非ご覧あれ.映画らしい映画.
★★★☆(★5個が満点)
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2013/12/23

独断的映画感想文:イノセント・ガーデン

映画「イノセント・ガーデン」を見る.1
2013年.監督:パク・チャヌク.
出演:ミア・ワシコウスカ(インディア・ストーカー),ニコール・キッドマン(イヴリン・ストーカー(エヴィ)),マシュー・グード(チャールズ・ストーカー(チャーリー)),ダーモット・マローニー(リチャード・ストーカー),ジャッキー・ウィーヴァー(ジン・ストーカー),フィリス・サマーヴィル(マクガーリック夫人),オールデン・エアエンライク(ホイップ),ルーカス・ティル(ビッツ),ラルフ・ブラウン(保安官).
映画の冒頭,野原の一本道に止まった車,その道を横切る少女.少女は道端をのぞき込む.白と赤の美しい草花….
少女はインディア,父親が車の事故で焼死した.その葬式に長く海外で暮らしていたという父の弟チャーリーが帰ってきて,逗留することになる.
父親が好きだったインディアが沈んでいるのに対し,母はチャーリーとテニスをしたりする.暫くすると古くからの家政婦マクガーリック夫人が姿を消した.5
チャーリーはインディアにつきまとう.静かな不安が屋敷に拡がる….
映画の売りは清純派ミア・ワシコウスカの官能的演技ということらしいが,それはウソ.邦題もあまり適切と思えない.原題は「ストーカー」,一家のファミリーネームであると同時にこの映画の実態でもある.
インディアにストーカーの様につきまとうチャーリー叔父さん,しかしチャーリーの本性は只のストーカーではなかった.しかも恐ろしいことにチャーリーの血筋はインディア自身に繋がっていたのだ….
映画の最後,冒頭のシーンが再現される.観客はここで「白と赤の美しい草花」は本当は白い花であることを知るのだ.3
じんわり来る心理的ホラー映画,しかし役者の割りには出来はいまいち.
★★★(★5個が満点)
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番外:独断的歌舞伎感想文 十二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 夜の部

「十二月大歌舞伎 仮名手本忠臣蔵 夜の部」を見る.Kabukiza_201312bf
五段目 山崎街道鉄砲渡しの場: 同 二つ玉の場: 六段目 与市兵衛内勘平腹切の場.配役:早野勘平(染五郎),斧定九郎(獅童),女房おかる(七之助),母おかや(吉弥),判人源六(亀蔵),千崎弥五郎(高麗蔵),一文字屋お才(萬次郎),不破数右衛門(彌十郎). 七段目 祇園一力茶屋の場.配役:大星由良之助(幸四郎),寺岡平右衛門(海老蔵),竹森喜多八(松也),富森助右衛門(廣太郎),大星力弥(児太郎),斧九太夫(錦吾),赤垣源蔵(亀三郎),遊女おかる(玉三郎).十一段目 高家表門討入りの場: 同 奥庭泉水の場: 同 炭部屋本懐の場.配役:大星由良之助(幸四郎),原郷右衛門(友右衛門),奥田定右衛門(宗之助),矢間重太郎(竹松),富森助右衛門(廣太郎),大星力弥(児太郎),竹森喜多八(松也),小林平八郎(獅童).
2ヶ月続きの忠臣蔵,今回のポイントは何と言っても海老・玉の一力茶屋である.
玉三郎演じるおかるの自在なことはどうだろう.兄と出会い,親と勘平のことを聞き出そうと兄に甘えるその仕草,父と寛平の死を聞いての悲嘆,兄のため自ら命を絶とうという覚悟,そのいずれもが見事に美しい.
この玉三郎に絡む海老蔵の平右衛門がこれまたすてき.実に見応えのある一力茶屋となった.
これに加えて大好きな獅童が斧定九郎と小林平八郎を演じ,いずれも最後は殺されて回り舞台の闇に消えていったが印象的であった.この2ヶ月の仮名手本忠臣蔵は満足度高し.
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2013/12/09

独断的映画感想文:クロニクル

日記:2013年12月某日
映画「クロニクル」を見る.3
2012年.監督:ジョシュ・トランク.
出演:デイン・デハーン(アンドリュー),アレックス・ラッセル(マット),マイケル・B・ジョーダン(スティーブ),マイケル・ケリー(リチャード・デトマー),アシュリー・ヒンショウ(ケイシー).
病気の母と飲んだくれの父親という家庭で,終始手放さないビデオカメラだけが友というアンドリュー.従兄弟のマットが連れて行ってくれたパーティーにも溶け込めず,裏庭に出たところで学校の人気者スティーブとマットと共に怪しい洞窟を探検する.
そこで出会った物体の作用か,翌日から3人は念じるだけで物体を動かせる力を身につける.3人で練習するうち,体をバリヤーで守る能力,空中を自在に飛行する能力が身につき,次第に彼等の行動もエスカレートしていく….4
高校生である彼等の感性が当初若々しく,また能力が上がるにつれて彼等の辿る道が,その若さのためモンスター化へ至るあたりが印象的である.
カメラはアンドリューの手持ちカメラという設定で始まるが,途中からは念動力のお陰でどんな視点からも撮れる様になるのも面白い.そのダイナミックな動きの映像にも好感を持った.
監督は『クロニクル』が影響を受けた作品に『AKIRA』、『キャリー』、『フューリー』を挙げているそうだが,終盤のアンドリューの動きは,『AKIRA』同様の圧倒的な力の暴発を感じさせる迫力ある画像になっている.
一見の価値あり.1
★★★★
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2013/12/03

独断的映画感想文:アイアンマン3

日記:2013年11月某日
映画「アイアンマン3」を見る.1
2013年.監督:シェーン・ブラック.
出演:ロバート・ダウニー・Jr(トニー・スターク(アイアンマン)),グウィネス・パルトロー(ペッパー・ポッツ),ドン・チードル(ジェームズ・ローディ(ウォーマシーン)),ガイ・ピアース(アルドリッチ・キリアン),レベッカ・ホール(マヤ・ハンセン),ジェームズ・バッジ・デール(サヴィン),ジョン・ファヴロー(ハッピー・ホーガン),ベン・キングズレー(マンダリン),ウィリアム・サドラー(大統領),マーク・ラファロ(ブルース・バナー).
物語はアイアンマンの独白で始まる.1999年のスイス,トニーは学会でマヤ・ハンセンと親しくなる一方,キリアンとの約束をすっぽかす.それが今回の事件の発端という訳だが,その事件とはマンダリンという首領に率いられたテロ事件の続発だ.一方トニーは「アベンジャーズ」でのPTSDが元でパニック障害,睡眠障害に悩み,眠られないままアイアンマンをマーク42まで開発する始末.4
精神的にも不安定で,マンダリンのテロに自らの警備主任ホーガンが巻き込まれ重傷となったことを知るや,マスコミに自宅住所を公開し,マンダリンに宣戦布告をするのだった.待ってましたとトニーの研究所を襲うマンダリン一味,トニーの研究所はミサイルで徹底的に破壊され,トニーはポッツ等を救うものの自らは海底に沈む….
今回のアイアンマンは,アイアンマンスーツを利用できないシチュエーションで,今や救国の英雄となったトニーが如何にマンダリン一味と戦うか,というところがポイント.その為の工夫が幾重にも施され,絶望的状況からの大逆転が鮮やかだ.
特筆すべきはペッパー・ポッツの活躍で,今までのイメージを突き破ってグウィネス・パルトローがマッチョに大変身,終盤アクションシーンでの鍛え上げられた肉体は一見の価値あり(こらこら).2
僕の年齢ではこの映画の映像のスピードについていくのはやや苦しいが,ヴィジュアル的にも魅力充分,見て損はない映画.
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2013/12/01

独断的映画感想文:崖っぷちの男

日記:2013年11月某日
映画「崖っぷちの男」を見る.4
2012年.監督:アスガー・レス.
出演:サム・ワーシントン(ニック・キャシディ),エリザベス・バンクス(リディア・マーサー),ジェイミー・ベル(ジョーイ・キャシディ),アンソニー・マッキー(マイク・アッカーマン),エド・バーンズ(ジャック・ドハーティ),タイタス・ウェリヴァー(ダンテ・マーカス),ジェネシス・ロドリゲス(アンジー),キーラ・セジウィック(スージー・モラレス),エド・ハリス(デイヴィッド・イングランダー).
男が高層ホテルにチェックイン,部屋でワイン付きの食事を取った後,窓から出て狭い縁の上に立つ.その下はマンハッタンの交差点だ.3
たちまち大騒ぎとなる中,男はやってきた警官に女性刑事マーサーを呼べと言う.やってきたマーサ-刑事に,男は自分の無実の罪を晴らしたいと訴える….
男は元刑事のニック,ニックは30億円のダイヤ横領の疑いで有罪となり服役中,数日前に父親の葬儀に参列した後,脱走していたのだった.警察がマーサーに説得を任せる一方,ニックの別の計画が動き出す….
よくできた映画,この映画のポイントは,誠実そうなニックが果たして犯罪者なのか無実なのかという点と,そのニックが無実を証明しようという計画が一体どういうものかという点であろう.
映画はその両方の点で観客の期待を裏切らない.手に汗握る展開とさまざまなどんでん返しの後,大団円が訪れる.2
マーサ-刑事の活躍が予想外で,しかもこの活躍なくしてはニックの計画はどうなったか判らないのだから,ニックがマーサーを指名した事情がもう少し説明されたら良かった.
悪役を演じたエド・ハリスが流石の貫禄,他の俳優陣も文句なし.どきどきはらはら見た後爽快という映画らしい映画.お勧めです.
★★★★(★5個が満点)1
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