独断的映画感想文:クロニクル
日記:2013年12月某日
映画「クロニクル」を見る.
2012年.監督:ジョシュ・トランク.
出演:デイン・デハーン(アンドリュー),アレックス・ラッセル(マット),マイケル・B・ジョーダン(スティーブ),マイケル・ケリー(リチャード・デトマー),アシュリー・ヒンショウ(ケイシー).
病気の母と飲んだくれの父親という家庭で,終始手放さないビデオカメラだけが友というアンドリュー.従兄弟のマットが連れて行ってくれたパーティーにも溶け込めず,裏庭に出たところで学校の人気者スティーブとマットと共に怪しい洞窟を探検する.
そこで出会った物体の作用か,翌日から3人は念じるだけで物体を動かせる力を身につける.3人で練習するうち,体をバリヤーで守る能力,空中を自在に飛行する能力が身につき,次第に彼等の行動もエスカレートしていく….
高校生である彼等の感性が当初若々しく,また能力が上がるにつれて彼等の辿る道が,その若さのためモンスター化へ至るあたりが印象的である.
カメラはアンドリューの手持ちカメラという設定で始まるが,途中からは念動力のお陰でどんな視点からも撮れる様になるのも面白い.そのダイナミックな動きの映像にも好感を持った.
監督は『クロニクル』が影響を受けた作品に『AKIRA』、『キャリー』、『フューリー』を挙げているそうだが,終盤のアンドリューの動きは,『AKIRA』同様の圧倒的な力の暴発を感じさせる迫力ある画像になっている.
一見の価値あり.
★★★★
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