独断的映画感想文:パシフィック・リム
日記:2013年12月某日
映画「パシフィック・リム」を見る.
2013年.監督:ギレルモ・デル・トロ.
出演:チャーリー・ハナム(ローリー・ベケット),イドリス・エルバ(スタッカー・ペントコスト),菊地凛子(森マコ),チャーリー・デイ(ニュートン・ガイズラー博士),ロブ・カジンスキー(チャック・ハンセン),マックス・マーティーニ(ハーク・ハンセン),芦田愛菜 森マコ(幼少期)),ロン・パールマン(ハンニバル・チャウ),バーン・ゴーマン(ハーマン・ゴッドリーブ博士),クリフトン・コリンズ・Jr(テンドー・チョイ),ディエゴ・クラテンホフ(ヤンシー・ベケット).
2013年,海底のマグマの裂け目から異次元の生命体「kaiju」が現れ,都市を襲う.破滅の瀬戸際に追い込まれた人類は人操縦型巨大ロボット「イェーガー」を開発し,kaijuを制圧したかに見えた.
ところがkaijuは新たな発展形態を次々に生み出し,更に一度に数体が出現するに至ってイェーガーは苦戦を強いられ,遂に残ったイェーガー4体を擁した香港基地で最後の決戦を挑むことになった.
2人がコンビを組み,右脳と左脳を分担して操縦するイェーガー,かってコンビを組んだ兄を戦闘で失ったローリーは,マコとコンビを組んで決戦に臨むことになるが….
異次元怪獣による人類の破滅という明快な設定の元,人操縦型ロボットに全てを託して送り出すクルー達の努力,怪獣とロボットの死力を尽くした対決等々,映画の展開は予断を許さない.倒しても倒してもより強くなって現れるkaijuと,どう戦えばいいのか?
この映画は大人の観客をむりやり中学生に引き戻し,真の恐怖と真の興奮を垣間見せてくれる希有な力を持つ.その原動力の第1はCGを含めた映像の力だが,俳優達の奮闘も素晴らしい.
司令でありマコの命の恩人でもあるペントコストを演じるイドリス・エルバが印象的だ.またkaijuを倒すヒントを掴むマッドサイエンティスト・コンビの活躍,kaijuの死体を使った商売に命をかける香港マフィアのど根性等々,この映画からはいくらでもスピンオフものが作れそうなネタが豊富に仕込んである.
そういう意味では創造力を刺激する映画らしい映画.見て損はなし,但しどっちかって言うと男子向きかな.女子には馬鹿にされるかも知れないな.
★★★★(★5個が満点)
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