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2014年1月に作成された記事

2014/01/20

独断的映画感想文:スター・トレック イントゥ・ダークネス

日記:2014年1月某日
映画「スター・トレック イントゥ・ダークネス」を見る.1
2013年.監督:J・J・エイブラムス.
出演:クリス・パイン(ジェームス・T・カーク),ザカリー・クイント(スポック),ゾーイ・サルダナ(ウフーラ),ベネディクト・カンバーバッチ(ジョン・ハリソン),ジョン・チョー(ヒカル・スールー),サイモン・ペッグ(モンゴメリー・“スコッティ”・スコット),カール・アーバン(レナード・“ボーンズ”・マッコイ),ピーター・ウェラー(マーカス提督),アリス・イヴ(キャロル・マーカス),ブルース・グリーンウッド(パイク提督),アントン・イェルチン(パヴェル・チェコフ),レナード・ニモイ(スポック).
未開惑星で文明を守るため火山の噴火を食い止めようというミッションを実行中のエンタープライズ号,しかし火口に取り残されたスポック副長を救うため,カーク船長はエンタープライズ号を現地住民の目にさらしてしまう.この規則違反を何とスポック自身が報告し,カークは降格されてしまう.2
パイク提督のお陰で辛くも首をつないだカークは,しかし緊急会議の会場を謎の人物ジョン・ハリソンに襲われ,パイク提督を失うことになる.ハリソンはワープで逃亡,彼を逮捕するためカーク船長・スポック副長のエンタープライズ号が出動することとなる….
ネタバレあります,注意を.
3Dで見るべき映画だったのだろうが,2Dで見たのがケチのつき始めか.
それ以外にもこの映画にはいまいち腑に落ちないことが多い.
ジョン・ハリソン実はカーンという人物が驚異のDNAを持つに至った経緯はどういうことか,彼と部下達のマーカス提督との関係も良く分からない(そんなことファンは知ってて当然,知らないおまえが悪いと言われれば,その通りですが).
もともと戦闘艦ではないエンタープライズが何故戦闘ミッションを命じられるのか.カーンとの決着がスポックとの殴り合いでつくというのも,良く考えればスター・トレックらしくもない.昔のTVシリーズを見た後久しぶりに見たこの映画は,以上の違和感から楽しめる映画とはならなかった.3
また,音楽は終始あまりにもうるさすぎる.出てくる宇宙人もスター・ウォーズの二番煎じ程度で見るべきものなし.
期待しすぎた反動か,点数としては辛くならざるを得ない.
ただカーンを演じるベネディクト・カンバーバッチの存在感はたいしたもの,「ブラックレイン」の松田優作を彷彿とさせる鬼気迫る迫力あり.これが本作の一番の収穫か.
★★★☆(★5個が満点)
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2014/01/06

独断的映画感想文:ゼロ・グラビティ

日記:2014年1月某日
映画「ゼロ・グラビティ」を見る.5
2013年.監督:アルフォンソ・キュアロン.
出演:サンドラ・ブロック(ライアン・ストーン),ジョージ・クルーニー(マット・コワルスキー),声の出演:エド・ハリス.
初めての宇宙ミッションに参加した女性エンジニア,ライアン・ストーン博士は,ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーのサポートのもと地上600kmの軌道上でスペースシャトルの船外活動に従事していた.
ところがロシアが自国のスパイ衛星を爆破し,その破片は近接した衛星を連鎖的に破壊して,猛烈なデブリのシャワーとなってスペースシャトルを襲う.ライアンは虚空にはじき飛ばされるが,マットに救援されスペースシャトルまで接近することに成功する.
しかしシャトルは致命的な破壊を受け,全ての乗員は死に絶えていた.マットの指示で2人は900メートル離れた国際宇宙ステーションを目指す.そこから更にソユーズに乗り換えて100キロ先の中国衛星天宮に移り,そこから宇宙船神舟で地球帰還を目指そうというのだが,既にマットの推進ガスとライアンの酸素は無くなりかけていた….4
全編ライアンとマットの2人のみで構成される,地球帰還のサスペンス.
デブリ襲来後のパニック以降,まさに息をもつかせぬ緊張,恐怖と絶望の時間が続く.一体どのようにして地球生還が実現できるのだろうか,見当もつかない挑戦の連続.宇宙飛行士の勇気と忍耐力,知恵と決断力に大きな感銘を受ける.
無重力空間の激しい動きを3Dで見続けるため,座席に座っているにもかかわらず体が滑り落ちていく様な錯覚を覚えるほど,映像の迫力は素晴らしい.
ラストシーンからエンドロールに入った瞬間の感動は何とも言えない.映画にしか出来ないものを描き切った傑作.★★★★☆(★5個が満点)2
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