独断的映画感想文:ゼロ・グラビティ
日記:2014年1月某日
映画「ゼロ・グラビティ」を見る.
2013年.監督:アルフォンソ・キュアロン.
出演:サンドラ・ブロック(ライアン・ストーン),ジョージ・クルーニー(マット・コワルスキー),声の出演:エド・ハリス.
初めての宇宙ミッションに参加した女性エンジニア,ライアン・ストーン博士は,ベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキーのサポートのもと地上600kmの軌道上でスペースシャトルの船外活動に従事していた.
ところがロシアが自国のスパイ衛星を爆破し,その破片は近接した衛星を連鎖的に破壊して,猛烈なデブリのシャワーとなってスペースシャトルを襲う.ライアンは虚空にはじき飛ばされるが,マットに救援されスペースシャトルまで接近することに成功する.
しかしシャトルは致命的な破壊を受け,全ての乗員は死に絶えていた.マットの指示で2人は900メートル離れた国際宇宙ステーションを目指す.そこから更にソユーズに乗り換えて100キロ先の中国衛星天宮に移り,そこから宇宙船神舟で地球帰還を目指そうというのだが,既にマットの推進ガスとライアンの酸素は無くなりかけていた….
全編ライアンとマットの2人のみで構成される,地球帰還のサスペンス.
デブリ襲来後のパニック以降,まさに息をもつかせぬ緊張,恐怖と絶望の時間が続く.一体どのようにして地球生還が実現できるのだろうか,見当もつかない挑戦の連続.宇宙飛行士の勇気と忍耐力,知恵と決断力に大きな感銘を受ける.
無重力空間の激しい動きを3Dで見続けるため,座席に座っているにもかかわらず体が滑り落ちていく様な錯覚を覚えるほど,映像の迫力は素晴らしい.
ラストシーンからエンドロールに入った瞬間の感動は何とも言えない.映画にしか出来ないものを描き切った傑作.★★★★☆(★5個が満点)
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