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2014/03/16

独断的映画感想文:小さいおうち

日記:2014年2月某日
ピカデリーで映画「小さいおうち」を見る.0
2013年.監督:山田洋次.音楽:久石譲.
出演:松たか子(平井時子),黒木華(布宮タキ),片岡孝太郎(平井雅樹),吉岡秀隆(板倉正治),妻夫木聡(荒井健史),倍賞千恵子(布宮タキ(平成)),橋爪功(小中先生),吉行和子(小中夫人),室井滋(貞子),中嶋朋子(松岡睦子),林家正蔵(治療師),ラサール石井(柳社長),あき竹城(カネ),松金よね子(花輪の叔母),螢雪次朗(酒屋のおやじ),市川福太郎(平井恭一(少年期)),秋山聡(平井恭一(幼年期)),笹野高史(花輪和夫),小林稔侍(荒井軍治),夏川結衣(荒井康子),木村文乃(ユキ),米倉斉加年(平井恭一(平成)).
一人暮らしの老人布宮タキが死んだ.3
孫の健史は彼女が書く「自叙伝」を楽しみにしていたのだが,それは彼宛に残された缶の中にあった.そこに綴られたタキの女中奉公時代の物語.
昭和11年,山形の田舎から東京に出たタキは,小説家の家で1年間の女中見習いを経た後,東京郊外のモダンな赤い屋根の住宅に住む,平井家に奉公することになる.
おもちゃ会社の重役のご主人雅樹,若い奥様時子は優しく,一人息子の恭一もタキになついた.順調に奉公を続けるタキ,一方日本は南京陥落で希望を見出したにもかかわらず日中戦争の解決はいっこうに見通せず,物資の欠乏と戦死者の増大は,市民生活にも暗い影となりつつあった.
そんな中,おもちゃ会社のデザイナー板倉が平井家を訪れる様になり,時子は平井に好意を持つ様になる….
戦争で全てが破滅するまでの平井家とタキを描く小さなおうちの物語である.2
物語の中心は時子と彼女を慕うタキ,またその二人と親しい板倉の3人.小さなおうちの昭和らしい市民生活が,戦争に向かって進んでいく中,展開される恋愛事件がどういう結果となるか.
俳優陣では松たか子,黒木華が見応えあり.片岡孝太郎も良かった.
でも孝太郎が現代劇で好演すると,歌舞伎の女形役での孝太郎に違和感が生じるのはどうしたものか.
淡々とした描写のなかに見応えある映画.見て損はなし.★★★☆
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