独断的映画感想文:グランド・イリュージョン
日記:2014年4月某日
映画「グランド・イリュージョン」を見る.
2013年.監督:ルイ・ルテリエ.
出演:ジェシー・アイゼンバーグ(J・ダニエル・アトラス),マーク・ラファロ(ディラン・ローズ),ウディ・ハレルソン(メリット・マッキニー),メラニー・ロラン(アルマ・ドレイ),アイラ・フィッシャー(ヘンリー・リーブス),デイヴ・フランコ(ジャック・ワイルダー),コモン(エバンス),マイケル・ケイン(アーサー・トレスラー),モーガン・フリーマン(サディアス・ブラッドリー).
タロットカードを送られて集まった4人の奇術師達.彼等は1年後に「フォー・ホースメン」と名乗ってラスベガスのステージに登場する.
ここで彼等は会場の一観客をステージに上げ,特殊な装置で彼をパリの銀行の金庫室に送り込み,金庫内の金を奪ってステージの上空からばらまくという,前代未聞のイリュージョンをやってのける.
この大事件にFBIのディラン捜査官とインターポールのアルマ刑事は,捜査を開始する.2人はマジックのネタを曝露する専門家・サディアスの協力を求め,サディアスは見事パリ銀行襲撃の謎を解くが,「フォー・ホースメン」は更にニューオーリンズでのショーに現れた….
鮮やかなイリュージョンと意表をつく物語の展開,快調なテンポで,一気に見せる好編である.
まあ見終わってからは突っ込みたいところが一杯出て来ますが.この人が黒幕?とかこの人が全てを知っている?とか思わせる登場人物達が,次々してやられていくのは,なかなか痛快である.
圧倒的な力を見せる「フォー・ホースメン」,特にメリットの催眠術の力は強力.彼がキーワードを口にした途端,全ての観客がディラン捜査官に襲いかかってメリットがまんまと逃亡するあたりは,笑ってしまう.
個性豊かな「フォー・ホースメン」だが,彼等の内面は殆ど語られない.1年間の準備期間に何があってこんな命がけの犯罪に取り組めるのか,それは謎のままである.この辺りがちょっと物足りないところ.
しかし見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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