独断的映画感想文:プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命
日記:2014年5月某日
映画プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命」を見る.
2012年.監督:デレク・シアンフランス.
出演:ライアン・ゴズリング(ルーク),ブラッドリー・クーパー(エイヴリー),エヴァ・メンデス(ロミーナ),レイ・リオッタ(デルカ),ベン・メンデルソーン(ロビン),マハーシャラ・アリ(コフィ),デイン・デハーン(ジェイソン),エモリー・コーエン(AJ).
サーカスでオートバイの曲乗りをするルークは,とある巡業先で昔馴染みのロミーナと出会い一夜を共にする.1年後,同じ巡業先を訪れたルークは,ロミーナが彼の子を産んでいたことを知る.
ロミーナは別の男と結婚し息子ジェイソンと共に安定した暮らしをしていたが,ルークは構わずその街に落ち着き,ジェイソン,ロミーナとたびたび会う.
ルークは雇われた自動車修理屋のロビンに誘われ,コンビで銀行強盗をすることになるが,これがうまく当たりルークはまとまった金を手にする.
ルークはロミーナの家に乗り込み,身勝手な振る舞いをした挙げ句ロミーナの夫を傷つけ逮捕される.保釈されたもののロミーナの信頼を失ったルークは無謀な単独強盗を行って追い詰められ,新米警官エイブリーと対決することになる….
15年間にわたるルークとエイブリーの,それぞれの父子の物語.
不思議な映画である.子供の世代に引き継がれた確執は何も解決せず映画は終わるが,ラストシーンで,父の影を追う様にバイクにまたがり去って行くジェイソンの清々しい姿はどうだろう.
どうしようもない悪党だが父性愛に富んだルークと,正義感と野心に満ちた警官のエイブリー,それぞれの子供がたどる道の思いがけない交錯は見応えのある物語となった.
俳優ではライアン・ゴズリングとブラッドリー・クーパーが熱演.レイ・リオッタは期待を裏切らない悪徳警官ぶり.登場人物のキャラクターがしっかりしていると,物語はこれほど面白くなるものか.見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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