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2014/07/06

番外:独断的歌舞伎感想文 松竹六月大歌舞伎 昼の部

日記:2014年6月某日
「松竹六月大歌舞伎 昼の部」を見る.Kabukiza62014poster1
「一、お国山三 春霞歌舞伎草紙(はるがすみかぶきぞうし)」.出演:出雲阿国(時蔵),若衆(亀寿),若衆(歌昇),若衆(萬太郎),若衆(種之助),若衆(隼人),女歌舞伎(尾上右近),女歌舞伎(米吉),女歌舞伎(廣松),名古屋山三(菊之助).
「二、源平布引滝 実盛物語(さねもりものがたり)」.出演:斎藤実盛(菊五郎),小万(菊之助),葵御前(梅枝),矢走仁惣太(橘太郎),小よし(右之助),九郎助(家橘),瀬尾十郎(左團次).
「三、元禄忠臣蔵 大石最後の一日(おおいしさいごのいちにち)」.出演:大石内蔵助(幸四郎),磯貝十郎左衛門(錦之助),おみの(孝太郎),細川内記(隼人),赤埴源蔵(橘太郎),原田玄沢(松之助),吉田忠左衛門(錦吾),堀部弥兵衛(桂三), 早水藤左衛門(由次郎), 堀内伝右衛門(彌十郎),久永内記(友右衛門),荒木十左衛門(我當).
「四、お祭り(おまつり)」.出演:鳶頭松吉(仁左衛門),若い者(千之助).
お国山三 春霞歌舞伎草紙は歌舞伎に珍しい群舞である.若手の踊りが楽しいが,特に右近に眼が行ってしまう.
実盛物語は以前勘九郎で見たが,その時のはつらつ颯爽とした実盛に比べ,やはり一回り大きなスケールを感じさせる菊五郎の重厚な実盛である.瀬尾十郎の左團次も憎たらしさと哀れさが両立して素晴らしい.
大石最後の一日は理屈の芝居に感じられるが,その理屈を逆手にとって自分も父親も恋人をも成り立たせようとしたおみのが印象的,演ずる孝太郎も良い出来であった.
お祭りは仁左衛門復帰の舞台らしく,良く声がかかり仁左衛門も楽しそう.痩せて力強さは今一歩と見受けられたが,とにかく戻ってきたことがうれしい.充実の舞台であった.
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