独断的映画感想文:鑑定士と顔のない依頼人
日記:2014年8月某日
映画「鑑定士と顔のない依頼人」を見る.
2013年.監督:ジュゼッペ・トルナトーレ.音楽:エンニオ・モリコーネ.
出演:ジェフリー・ラッシュ(ヴァージル・オールドマン),シルヴィア・フークス(クレア),ジム・スタージェス(ロバート),ドナルド・サザーランド(ビリー).
ヴァージルは頑固で尊大な鑑定士にしてオークショニア.若い頃から女性には目もくれず,美術品の鑑定一筋に生きてきた.
ヴァージルの唯一の楽しみは美人肖像画の収集,時には売れない画家のビリーを相棒に,欲しい絵を不当に安く落札させ買い戻すという手も使う.
そのコレクションは誰も知らない秘密の部屋に飾り,一人楽しむのだった.
或る日かかってきた電話は若い女性から,相続した屋敷にある美術品の全てを鑑定して欲しいという依頼.しかし本人は恐怖症のため人と会うことも出来ず外に出かけることも出来ないと言う.
屋敷を訪れたヴァージルは,半ばその美術品の魅力に惹かれ,半ばその女性への興味から鑑定を引き受けたのだが….
やがてその美貌の女性と思いがけない恋に落ちるヴァージルの物語.
終盤はほぼ予想通りだが,そこに至るプロセスがなかなか見事な描写となっている.ヴァージルが謎の女性クレアに惹かれていく展開も見応えあり.
役者は腕利き揃い,クレアの美貌も素晴らしい.映画らしい映画で見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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