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2014/10/30

独断的映画感想文:桜田門外ノ変

日記:2014年10月某日
映画「桜田門外ノ変」を見る.1
2010年.監督:佐藤純彌.
出演:大沢たかお(関鉄之介),長谷川京子(関ふさ),柄本明(金子孫二郎),生瀬勝久(高橋多一郎),渡辺裕之(岡部三十郎),加藤清史郎(関誠一郎),中村ゆり(いの),渡部豪太(佐藤鉄三郎),須賀健太(高橋荘左衛門),本田博太郎(桜岡源次衛門),温水洋一(与一),北村有起哉(安藤龍介),田中要次(稲田重蔵),坂東巳之助(有村次左衛門),永澤俊矢(西郷吉之助(隆盛)),池内博之(松平春嶽),榎木孝明(武田耕雲斎),西村雅彦(野村常之介),伊武雅刀(井伊直弼),北大路欣也(徳川斉昭).
題名通りの映画.
朝廷の許しを得ずに開国し,反対派を安政の大獄で弾圧した大老井伊直弼.
水戸藩攘夷派は,井伊暗殺を決意し,同士17名に薩摩藩士1名を加え,脱藩の上遂に安政7年旧暦の3月3日,桜田門外に井伊直弼を襲い首級を上げる.3
映画はペリー来訪から本件を経て主人公関鉄之介が捕らわれ斬首されるまでを描く歴史大作.
本件に参加した水戸・薩摩藩士の行く末は,いずれも自刃,捕縛後斬首という経過を辿っており,家族に対する追及も峻烈を極めている.また水戸藩で,斉昭の命によって本件参加者の捕縛に従事した武田耕雲齋も,後年水戸天狗党の決起に際しては首領となり,こと破れた後悲惨な捕虜生活後斬首となっている.
明治維新の背後では,長らく続いた封建制の崩壊を怖れた武士階級の,情け容赦の無い反逆者への弾圧があったことが窺える.
その死屍累々の状況を,映画は淡々と描写していく.
中でも唯一の薩摩藩士・有村次左衞門が井伊の首級を上げた後,深傷のため雪の路傍で自刃する姿は,板東巳之助の好演もあって,誠に印象深い.2
この映画には映画としてのリズムがあり,その為やや長尺となった憾みはあるが,重厚な歴史を描くにふさわしい展開であった.
★★★★(★5個が満点)
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