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2014/11/03

阿佐谷ジャズストリート2014観戦記

日記:2014年10月某日
10月最終週の金曜・土曜は,阿佐谷ジャズストリート.今年は20回目を迎え,恒例金曜日夕方の神明宮・能楽殿は,山下洋輔(p)熊本比呂志(per),米田裕也(as),赤塚謙一(tp)の演奏.Img_17412
1曲目はソロで「ゆずり葉の頃」(映画のテーマ曲),続いて他の3名が入って「チュニジアの夜」「幻燈辻馬車」(未だ無い映画のテーマ曲),「What is free」他1曲,アンコールに「クルディッシュ・ダンス」.2年前のチームの太田惠資が抜け赤羽が参加.若手はいずれも国立音大卒で賞も取り自分のバンドも持っているという実力派の面々.赤羽謙一はビッグバンドを持っており,AKB(AkabaneKenitiBand)と称しているらしい.相変わらず元気な山下が若手とがっぷり組む格闘技形式のジャズは,実に楽しい.このチームは恐ろしいハイレベルな格闘技戦を続けながら,各人がそれぞれ独特のユーモアも兼ね備えているのが魅力.
その後はジャズバー「クラヴィーア」に移動,ここでは「三人でベイシー」スペシャルバンド:谷口英治(cl),田口悌治(g),楠井五月(b).3人バンドでビッグバンドのナンバーをやろうという変わったバンド.しかし各人の技巧は素晴らしい.特にギターとベースの切れの良さは抜群で,楠井五月は注目株.あっという間の楽しい45分だった.

2日目は12:15から産業商工会館でマイク・プライス・クインテット.川村裕司(ts),あびる竜太(p),佐瀬正(b),稲垣貴庸(ds),マイク・プライス(tp).オーソドックスなジャズを聴かせるポピュラーなクインテット.ドラムスがハンサム.なかなか楽しかった.Img_17452_2
この後,区役所でストリートジャズを聴いた後新東京会館へ,ここでは小田陽子とエスタシオン.ラテンナンバーや『愛の賛歌』に加え,意外にも「タイプライター」をピアノとタイプの2重奏でやって懐かしかった.楽しいステージ.内田(スキンヘッド)隆造(b),上保一恵(p),浦辻晴実(tp,conga),梅田光雄(g),小田智昭(ds),小田陽子(vo).
ここから杉並第一小学校(我が母校であります)体育館へ,椎名豊カルテット+豊田チカを聞く.椎名豊(p),大山日出男(sax),本川悠平(b),広瀬潤次(ds),豊田チカ(vo).
ここは椎名豊と大山日出男のツインバンド.椎名豊のピアノが素晴らしい上,これと絡む大山のsaxが出来が良い.このツインはごく穏やかにエールを交換するが,自分のソロでは燃えさかる.椎名豊は叙情的な上にエネルギッシュ,この人のライブに行ってみたいものだ.豊田チカは実力派のシンガー,こんな人が阿佐谷の住人でママチャリで来てくれるとは思いも寄らなかった.素晴らしい情感とテクニック.
その後阿佐ヶ谷駅前で「ごめんね」(後藤輝夫(ts),橋本信二(g),諸岡大也(org),小泉高之(ds))を少し聞いた後,産業商工会館へ戻って峰厚介の「フォーサウンズ」を聞く.
峰厚介(ts),板橋文夫(p),米木康志(b),本田珠也(ds).このバンドはまさに格闘技系.といっても峰厚介・米木康志にはその気は無さそうで,パフォーマンスは峰さんが演奏した後のピアノとドラムスのバトルにある.
去年に続く板橋文夫の狂乱ぶりは我が意を得たる思い,それに過剰に反応する本田のクソやかましいドラムスは,板橋と四つに組んで迫力充分.そこにお釈迦様の様に降りてくる峰さんのサックスは素晴らしい.
大満足で近道を伝って聖ペテロ教会へ.
ジェイコブ・コーラ-・ピアノトリオを聴く.このバンドはイージーリスニング系,映画音楽オタクのジェイコブが,ジャズもしますよといった感じで演奏.しかし技術は呆れるほど高い.ベースのパトリックが気持ちの良い笑顔を振りまく.この人は本国ではスタジオプレイヤーとして一流らしい.
という訳で今年も「街を歩けばジャズに当たる」2日間を堪能しました.阿佐谷ジャズストリートは,阿佐谷を夢の街に変える魔法です.
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