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2014/11/03

独断的映画感想文:プリズナーズ

日記:2014年10月某日
映画「プリズナーズ」を見る.1
2013年.監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ.
出演:ヒュー・ジャックマン(ケラー・ドーヴァー),ジェイク・ギレンホール(ロキ刑事),ヴィオラ・デイヴィス(ナンシー・バーチ),マリア・ベロ(グレイス・ドーヴァー),テレンス・ハワード(フランクリン・バーチ),メリッサ・レオ(ホリー・ジョーンズ),ポール・ダノ(アレックス・ジョーンズ).
ペンシルバニア州の田舎町でご近所同士のドーヴァー家とバーチ家.感謝祭のお祝いにバーチ家で両家が過ごしている僅かな間,外に遊びに出た6才同士の両家の娘が忽然と姿を消す.
付近に停まっていたRV車を手掛かりに警察は青年アレックスを逮捕するが,彼は10才程度の知能しか持たなかった.5
証拠もなく,警察はアレックスを釈放するが,冷静なロキ刑事の捜査に飽き足らない父親ケラーは,遂にアレックスを拉致監禁し,凄惨な拷問にかけてアレックスの口を割ろうと試みる….
敬虔なキリスト教徒だが暴走を止められないケラーと,理性的に事件に取り組むロキ刑事,双方を演じるヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホールが見応えあり.3
物語には腑に落ちない点もいくつかある(その最大のものは,酒浸りの神父の地下室から突然発見された男の,ミイラ化した死体であろう)が,主演2人の熱演に引っ張られ,最後まで一気に見る.二人の駆け引きの緊張感はなかなかのものだ.
アレックスの線も別の容疑者ボブの線も,謎解きの筋としては無理筋で,最後に真犯人(まあ意外な人物ではあります)が判明した後で神父の謎も含め明らかにされるが,ミステリとしてはすっきりしない幕切れ.2
キリスト教徒であるケラーと神父がいずれも罪を犯した人として描かれ,理性の刑事ロキが異教の神の名前を持つなど,宗教的にもひねったところがあるが,日本人の僕には余りぴんと来ず.その辺がうまく飲み込めればもっと楽しめたかも知れない映画.
★★★☆(★5個が満点)
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» 『プリズナーズ』 ~信じる者だけ救われる~ [偏愛映画自由帳]
2013年/アメリカ/153分 監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:ヒュー・ジャックマン    ジェイク・ギレンホール    マリア・ベロ    テレンス・ハワード    ヴィオラ・デイヴィス    ポール・ダノ    メリッサ・レオ ■概要 原題は『Prisoners』。アメリカ製作による2013年のサスペンス・ドラマです。監督は『灼熱の魂』のドゥニ・ヴィルヌ...... [続きを読む]

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