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2015/02/13

番外:独断的歌舞伎感想文 壽初春大歌舞伎 夜の部

日記:2015年1月某日
歌舞伎「壽初春大歌舞伎 夜の部」を見る.遅ればせながらの感想.Img_20012
「一、番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)」.出演:青山播磨(吉右衛門),腰元お菊(芝雀),並木長吉(桂三),奴権次(吉之助),柴田十太夫(橘三郎),放駒四郎兵衛(染五郎),渋川後家真弓(東蔵).
「二、女暫(おんなしばらく)」.出演:巴御前(玉三郎),蒲冠者範頼(歌六),清水冠者義高(錦之助),女鯰若菜(七之助),茶後見(團子),手塚太郎(弘太郎),紅梅姫(梅丸),家老根井行親(橘三郎),局唐糸(笑也),成田五郎(男女蔵),轟坊震斎(又五郎),舞台番辰次(吉右衛門).
「三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)」.出演:老女岩手実は安達原の鬼女(猿之助),山伏大和坊(門之助),強力太郎吾(寿猿),山伏讃岐坊(男女蔵),阿闍梨祐慶(勘九郎).
「番長皿屋敷」は新歌舞伎,1時間ほどの芝居は最後の15分ほどで一気に緊迫する.吉右衛門と芝雀の火の出るような台詞の応酬が,流石に見応えあり.青山播磨の怒りと悲哀,お菊が播磨の手にかかる決心をするに至る過程が,心に残る.
「女暫」は玉三郎を堪能する芝居.蒲の冠者範頼の暴政に殴り込みをかける巴御前という設定の女性版「暫」,型通りの進行だが玉三郎の巴御前は何とも美しい.見どころは幕外の引っ込みで,吉右衛門が舞台番という設定で引っ込みの仕方を伝授,その通りに玉三郎が演じて引っ込むということでお客さんは大喜び.これはやはり1階席で見たいですね.
「黒塚」は猿之助充実の舞台.安達ヶ原の老女・岩手が,一夜の宿を貸した阿闍梨に仏の道を説かれ,心の闇が晴れたと阿闍梨のため薪を取りに山へ入る.すすきの原で童の様に月に踊る老女.しかし留守中奥の部屋を見た強力は死骸の山を見つけ,正体を悟られたと知った岩手は鬼女となった.その童の心と,鬼女の怒り・哀しみの対比に胸を打たれる.舞台装置の月下の薄の原も美しく,大薩摩の連れ弾きを始め音楽にも迫力あり.何といっても猿之助の身体能力のすばらしさは感銘的,まさに猿之助ならではの踊りであった.月の中で影を踏み踊る演出は,1階からはどう見えるのかしら,これは3階席の方が満足できるのでは?
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