独断的映画感想文:ぼくの伯父さん
日記:2015年4月某日
映画「ぼくの伯父さん」を見る.
1958年.監督:ジャック・タチ.脚本:ジャック・タチ,ジャック・ラグランジュ.台詞:ジャック・タチ.撮影:ジャン・ブールゴワン.音楽:アラン・ロマン,フランク・バルチェッリーニ.
出演:ジャック・タチ,アラン・ベクール,ジャン=ピエール・ゾラ,ドミニク・マリ,アドリアンヌ・セルヴァンティ.
プラスティック工場の支配人アルペル氏は,妻と息子ジェラールと共に新築の邸宅に住む.邸宅は機械化されていて,自慢の庭には噴水も.
一方ジェラールはそういう自宅が大の苦手,下町に住む母の兄・ユロ伯父さんと出かけ,街の悪ガキ達と遊ぶのが大好きだ.
自由人のユロ伯父さんをアルペル氏は気にして,彼を自分の工場に就職させようとしたり,隣のご婦人とユロ伯父さんを結婚させようとパーティーを開いたりするが….
懐かしいテーマ音楽と共に綴られる,連続4コマ漫画のようなコメディ映画.
無機質なアルペル氏の生活と工場に対比して,何も生産しないが和やかで楽しいユロ伯父さんの世界を描く.
何と云っても60年近く前の映画,牧歌的なギャグとゆったりしたテンポには最初途惑うが,味のある登場人物(それはアルペル氏も含めて)にいつしか魅了される.
ジェラールと街の悪童達と全く同じ位置づけで登場する,アルペル氏の愛犬ダックスフントと街の野良犬たちが演技賞ものの活躍.
監督・脚本と大活躍のジャック・タチの伯父さんが心に残る.最後のハッピーエンドも,ちょっとしゃれていますね.★★★☆(★5個が満点)
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