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2015/04/09

独断的映画感想文:味園ユニバース

日記:2015年4月9日
映画「味園ユニバース」を見る.0
2015年.監督:山下敦弘.
出演:渋谷すばる(森茂雄&ポチ男),二階堂ふみ(佐藤カスミ),鈴木紗理奈(マキコ),川原克己(タクヤ),松岡依都美(大森のり子),宇野祥平(大森利行),松澤匠(ショウ),野口貴史(佐藤耕太郎),康すおん(店主/ホームレス/塚田/大森和雄),「赤犬」.
映画の冒頭,刑務所を出所する男.
男は兄貴分の迎えを受けるが,街角で車を降ろされた後,謎の集団に襲撃拉致される.頭を強打された男は記憶を失い,とある公園の夏祭りに迷い込む.2
ここで演奏中のバンド・赤犬のマイクを奪い,アカペラで「古い日記」を熱唱した男はそのまま昏倒,赤犬のマネジャーでスタジオを経営する佐藤カスミの家へ担ぎ込まれる.
以降男はポチ男と命名され,スタジオの雑務を手伝ってカスミの家に同居する一方,故障したボーカルに代わり赤犬のボーカルを担当するようになる.
急死した父の後を継いでスタジオを守るカスミは,高校にも行かないままスタジオを守り,絶対的権威を持って赤犬に指示を出す.ポチ男はカスミの言うままにボーカルに取り組んでいたが,記憶は次第に甦って….
音楽映画は好きである.4
この映画は音楽を題材にしたおとぎ話,記憶を無くしまっさらの状態でカスミの前に現れたポチ男は,未来に向けて進むしかない存在だった.一方父の衣鉢を継いでスタジオを守るカスミは,過去にとらわれている少女.
記憶が甦りヤクザもんの自らと向き合うポチ男とカスミの対決は,胸が痛む.
この映画の見どころは,主演渋谷すばるの歌唱にある.冒頭の夏祭り会場での「古い日記」歌唱の素晴らしい出だしで,観客の心は鷲掴みにされるだろう.このシーンのために,後半でポチ男がいかにヤクザもんであったかが明らかにされても,カスミと観客の心はポチ男から離れることがない.1
一方,実在のバンドである「赤犬」のパフォーマンスのすばらしさも特筆されるべきものだ.このバンドはブラスとコーラス・ダンスを加えた13人編成.映画に垣間見られる,終盤の味園ユニバースに於ける彼等のライブの模様は,実に素晴らしい.
山下監督特有のユーモアも素敵,見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
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