独断的映画感想文:ビッグ・リボウスキ
日記:2015年4月某日
映画「ビッグ・リボウスキ」を見る.
1998年.監督:ジョエル・コーエン.
出演:ジェフ・ブリッジス(ザ・デュード),ジョン・グッドマン(ウォルター・ソブチャック),ジュリアン・ムーア(モード・リボウスキ),スティーヴ・ブシェミ(ドニー),ピーター・ストーメア(ニヒリスト),サム・エリオット(ザ・ストレンジャー),ジョン・タートゥーロ(ジーザス・クィンタナ),デヴィッド・ハドルストン(ザ・ビッグ・リボウスキ),ベン・ギャザラ(ジャッキー・トリホーン).
仕事もないのに気楽に暮らしているジャフ・リボウスキ(通称デュード),ある晩2人組のチンピラに襲撃され妻の借金返済を迫られる.
妻のいないデュードは,同姓同名の金持ちザ・ビッグ・リボウスキと間違えられたと直感,彼の家に乗り込むがけんもほろろにあしらわれる.
ところが今度はリボウスキの方から頼み事があると連絡,妻が誘拐され100万ドルを出すよう脅迫されているという.犯人の顔を知っているデュードに金の受け渡し役を頼みたいというのだ.
デュードは報酬をあてに引き受けるが,彼の車に親友のウォルターが強引に乗り込んできたところから話は滅茶苦茶な様相を呈し始まる….
ウォルターはベトナム帰りのトラウマを持つ傲岸不遜,人の話は一切聞かず自分の主張を押し通す乱暴者.
デュードはウォルターとドニーの3人でボウリングのリーグ戦に参加しているが,そこでもウォルターはトラブルを繰り返す.
デュードにはリボウスキの娘で前衛芸術家のモードも接近,更に誘拐犯のニヒリストグループ,当初のチンピラ2人組,ポルノプロデューサー・トリホーン等怪しい人物が入れ替わり立ち替わりデュードを襲ったり呼び出したり,コーエン兄弟お馴染みの脱力系不条理コメディが展開される.
事件は一応解決を見るが,それと関係なくボウリング3人組は突然解散の憂き目を見,映画は唐突に終了していく.
コーエン兄弟という何とも言えない可笑しさの家元を味わうには,うってつけの映画.俳優も(特にジェフ・ブリッジス,ジョン・グッドマン)が見応えあり.
★★★★(★5個が満点)
人気ブログランキングへ
コメント