独断的映画感想文:虹をつかむ男
日記:2015年8月某日
映画「虹をつかむ男」を見る.
1996年.監督:山田洋次.出演:西田敏行(白銀活男),吉岡秀隆(平山亮),田中裕子(十成八重子),田中邦衛(常さん),すまけい(和尚),柳沢慎吾(郵便局員・赤羽),松金よね子(薬屋のおかみ・鏡子),神戸浩(弁当屋・茂),鶴田忍(吉井巡査),倍賞千恵子(平山春子),前田吟(平山章),佐藤仁美(平山咲枝),永瀬正敏(安徳先生),柄本明(斉藤課長),下絛正巳(村長),笹野高史(十成修次郎),宮下順子(十成かおり),三崎千恵子(親族代表),山田スミ子お遍路のおばさん),上島竜兵(オデオン座に雇われる男).
平山亮は就職に失敗し父親と喧嘩,家を飛び出し気ままに旅をしている.
徳島の小さな街に辿り着いた亮は,その街の小さな映画館「オデオン座」でアルバイトとして働き始める.
社長の活男は無類の映画好きながら,経営の才はなく借金の山を抱えている.活男の同級生の妹八重子は,実家で喫茶店を開いている未亡人,活男は彼女に恋心を抱いているが言い出せない.
土曜の夜の名画座企画に街の映画好きは協力を惜しまないのだが….
渥美清を追悼した山田洋次監督の作品,映画そのものへのオマージュと言えるシーンをちりばめた心温まるコメディ.
一つ一つのシーンに監督の思い入れが感じられ,俳優も熱演,良い雰囲気の映画に仕上がった.田中裕子の独白には心を打たれる.下条正巳や柄本明のエピソードには泣かされた.
見て損はなし.
★★★☆(★5個が満点)
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