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2015/08/02

独断的映画感想文:祇園の姉妹

日記:2015年8月1日
映画「祇園の姉妹」を見る.1_3
1936年.監督:溝口健二.
出演:山田五十鈴(おもちゃ),梅村蓉子(梅吉),志賀廼家弁慶(古沢新兵衛),久野和子(おえみ),大倉文男(聚楽堂),深見泰三(木村保),進藤英太郎(工藤三五郎),いわま櫻子(おまさ),林家染之助(定吉),葵令子(梅龍),橘光造(立花),三枡源女(おはん).
映画の冒頭,倒産した商家の座敷で家財・骨董を競り売りしている男達.奥の座敷では主人が番頭に別れを告げている.
実家に帰ることになっている奥さんが,主人古沢に肩身が狭いの面目がないのと文句を言い始めると,逆ギレした古沢はそのまま家を飛び出してしまう.
古沢が向かった先はパトロンであった祇園の芸妓・梅吉の家で,上がり込んだ主人はそのまま居着いてしまう.
梅吉は恩義になった方だからとそのまま古沢の世話を続けるが,妹のおもちゃは姉のあまりのお人好しさに呆れ,古沢追い出しを画策する….2_3
1936年の作品.若々しい山田五十鈴に目を見張る.当時18歳だが芝居は達者なものである.
物語は,お人好しの梅吉も口八丁手八丁のおもちゃも,共に男にひどい目に遭わされるというものだが,オープニングの音楽(斬新なポップス調でびっくりする)も,エンディングも共に明るい軽快なもので,この映画が「喜劇」と位置づけられていることを伺わせる.この辺は時代を感じるところである.
映画はテンポ良い会話劇が中心で,人物が京都の長い路地を移動していく度に物語が切り替わるという展開も面白い.
山田五十鈴の快演も含め,一見の価値あり.
京都の繁華街も,ネオンで目立つのは「マツダランプ」「マツダ眞空管」くらいという状況で,この時代の映画の記録としての意義も感じられる.
★★★☆(★5個が満点)
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