« 独断的映画感想文:イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ | トップページ | 独断的映画感想文:フューリー »

2015/08/12

独断的映画感想文:蜩ノ記

日記:2015年8月某日
映画「蜩ノ記」を見る.0
2014年.監督:小泉堯史.
出演:役所広司(戸田秋谷),岡田准一(壇野庄三郎),堀北真希(戸田薫),原田美枝子(戸田織江),青木崇高(水上信吾),寺島しのぶ(松吟尼(お由の方)),三船史郎(大殿・兼通),井川比佐志(慶仙和尚),串田和美(中根兵右衛門).吉田晴登(戸田郁太郎).
祐筆の壇野庄三郎は城中で諍いに巻き込まれ刃傷に及ぶ.悪くすれば切腹というところを,家老・中根兵右衛門の計らいで幽閉中の戸田秋谷の監視役を命じられる.1
戸田秋谷は先の大殿の側室と通じた罪で切腹を命じられたが,その知識を惜しまれ10年の執行猶予となり,その間城主の家譜編纂に携わっている人物である.
庄三郎は戸田家に寄宿して秋谷と生活を共にし,その人柄に惹かれると同時に,側室との密通が別の事件を隠蔽するための事実無根の出来事であることを知る….
物語は,お家のために大殿の命に服し命も名誉も捨てる覚悟の戸田秋谷,利権を守り農民から収奪するためには手段を選ばない武家官僚,武士の一分を通そうとする庄三郎と秋谷の嫡子・郁太郎のそれぞれの動きを追い,終盤へ至る.4
この映画で何より好感が持てるのは,登場人物それぞれの折り目正しい所作,穏やかな振る舞い,しかし義のためには命をかける決然たる行動であろう.
役者はいずれも好調で,役所・岡田が鉄板の演技,堀北・原田・寺島がそれぞれの情感溢れる芝居で素晴らしい.青木崇高はちょっと太りすぎているが好感が持てる.串田和美はやや貧相な家老だが難しい役どころをバランス良く演じた.
家譜を編纂する戸田は,「歴史は鏡(鑑)である」と繰り返す.大殿の命に服し命を差し出す戸田が,正しい歴史を知るために敢えて事を構え家老と対決する.3
現代の官僚諸君は,この映画を恥ずかしさを感じずに見られるだろうか??
時代劇として手応え充分,見て損はなし.
★★★★(★5個が満点)
にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
人気ブログランキングへ


« 独断的映画感想文:イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ | トップページ | 独断的映画感想文:フューリー »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/46943/62070588

この記事へのトラックバック一覧です: 独断的映画感想文:蜩ノ記:

« 独断的映画感想文:イグジット・スルー・ザ・ギフト・ショップ | トップページ | 独断的映画感想文:フューリー »