独断的映画感想文:ゴーン・ガール
日記:2015年9月某日
映画「ゴーン・ガール」を見る.
2014年.監督:デヴィッド・フィンチャー.
出演:ベン・アフレック(Nick Dunne),ロザムンド・パイク(Amy Dunne),ニール・パトリック・ハリス(Desi Collings),タイラー・ペリー(Tanner Bolt),キャリー・クーン(Margo Dunne),キム・ディケンス(Detective Rhonda Boney).
ミズーリ州の田舎町で双子の妹マーゴとバーを経営するニック,結婚5周年の記念日に妻エイミーは姿を消す.
すぐに警察に届けたニックだが,家には争った後,キッチンからはエイミーの大量の血痕が出て,ニックは窮地に.全米のメディアはニック犯行説を採って連日ニックの疑惑を煽り立てる….
この後事件はエイミーのニックを陥れようという偽装だったことが(観客には)明らかになる一方,ニックも敏腕弁護士を雇って反撃に出る.
ニック対行方不明のエイミーの争闘は,偶然の出来事をきっかけに思いがけない展開を遂げる….
不安を煽るミステリーにかけては第一人者の監督が,仮面夫婦の軋轢を巡るミステリを描く.
この映画では凡庸な夫ニックを手玉に取るエイミー役の,ロザムンド・パイクが見応えあり.
エイミーの犯行は突っ込みどころ満載で,実際は妊娠していなかったことや,以前の恋人・デジーの行動とエイミー自身の供述の矛盾は,いずれ警察の知るところとなる筈.
しかしそれよりも怖いのは,これらの犯行を重ねた挙げ句に,ニックをコントロールし,仮面夫婦を続けようとするエイミーの恐ろしさであろう.
その顛末は一見の価値あり.併せて描かれるメディアの恐ろしさにも皆様ご用心を.
★★★☆(★5個が満点)
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