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2015/10/19

独断的映画感想文:0.5ミリ

日記:2015年10月某日
映画「0.5ミリ」を見る.051
2013年.監督・脚本・原作:安藤桃子.
出演:安藤サクラ(山岸サワ),織本順吉(平田昭三),木内みどり(平田雪子),土屋希望(平田マコト),井上竜夫(康夫),東出昌大(カラオケ店員),ベンガル(斉藤末男),角替和枝(浜田),浅田美代子(真壁久子),坂田利夫(茂),柄本明(佐々木健),草笛光子(真壁静江),津川雅彦(真壁義男).
サワは平田家に派遣されている腕の良い介護ヘルパー.053
お祖父ちゃんの今生の思い出に一晩添い寝してやって欲しいと娘の雪子に頼まれ昭三と同衾するが,奮い立った昭三はストーブを蹴飛ばし火事を起こし,階下に転げ降りると雪子は自死を遂げていた….
この事件で職を失い寮も追い出されたサワは,やむなく街で見つけたすねに傷持つ年寄りの自宅に上がり込み,押しかけヘルパーとして生きていく….
長尺のこの映画は(怒濤の196分と銘打っている),平田家の一件の後,カラオケ店で出会った康夫爺さんと一晩歌い,街で人の自転車をパンクさせていた茂爺さんの家に上がり込み,その後エロ本を万引きしていた真壁義男爺さんの家に上がり込み,最後に平田家の生き残りで失語症のマコトが暮らすその父の家に上がり込むサワの,一連の顛末を描いている.052
サワは申し分の無い介護ヘルパーぶりを発揮する一方で,歯に衣着せぬもの言いと断固たる行動で,これら老人との固い絆を築いていく.
このサワを演じる安藤サクラが素晴らしい.笑顔の魅力と凄む迫力を,これほど両立させたキャラクターは見たことが無い.
他の俳優達も好調で,特に津川雅彦が認知症の老人らしく同じ文言を繰り返しながら,戦争の悲惨を訴え続ける長回しのシーンは見事.054
題名の「0.5ミリ」は,この時真壁義男が言った「全世界の人が0.5ミリずつ互いの関係を近づければ革命が起きる」という趣旨の発言による.
また,マコトの父柄本明と安藤サクラの(実世界では義理の父娘関係にあります)腕力の限りを尽くす闘いも見応えあり.055
最後のシーンでマコトと二人新しい世界へ旅立って行くサワの表情が良かった.一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
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