番外:独断的歌舞伎感想文 ワンピース
日記:2015年11月某日
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」を見る.
出演:ルフィ/ハンコック/シャンクス(市川猿之助),白ひげ(市川右近),ゾロ/ボン・クレー/スクアード(坂東巳之助),サンジ/イナズマ(中村隼人),ナミ/サンダーソニア(市川春猿),はっちゃん/戦桃丸(市川弘太郎),アバロ・ピサロ(市川寿猿),ベラドンナ(坂東竹三郎),ニョン婆(市川笑三郎),ジンベエ/黒ひげ(ティーチ)(市川猿弥),ニコ・ロビン/マリーゴールド(市川笑也),マゼラン(市川男女蔵),つる(市川門之助),エース(福士誠治),ブルック/赤犬サカズキ(嘉島典俊),レイリー/イワンコフ/センゴク(浅野和之).
原作は全く案内のないコミック,果たして歌舞伎になるのだろうかという心配を他所に,実に楽しい舞台であった.
今までのスーパー歌舞伎の財産を思いっきり使ったスピーディーかつダイナミックな舞台の展開に魅了される.
剣戟あり宙乗りあり本水ありのサービス満点,何より主人公ルフィを演じる猿之助の,子供の様に明るいはちゃめちゃさが魅力的だ.
やたらと登場人物が多く,しかも一人が何役も演じるので誰が誰やら判らないのが,誰が演じているのかが重要な歌舞伎ファンとしてはちょっと困るところ.
しかしそんなことと別に舞台は楽しく,客席と一体になった乗りの良さは(恐らく大勢のリピーターが来ているのであろう)心が浮き浮きしてくる様だ.
これもまた歌舞伎だ,と納得させる猿之助のどこまでも拡がる発想が印象的な一夜だった.
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