独断的映画感想文:第三の男
日記:2015年12月某日
映画「第三の男」を見る.
1949年.監督:キャロル・リード.
出演:ジョゼフ・コットン(Holly Martins),アリダ・ヴァリ(Anna),オーソン・ウェルズ(Harry Lime),トレヴァー・ハワード(Major Calloway),バーナード・リー(Sergeant Paine).
第2次大戦後の連合国統治下のウィーン.
食い詰めた三流作家ホリーは,旧友ハリーの招きでその仕事に合流する為ウィーンに着くが,ハリーは事故死し,その葬儀が行われている.
英国のMPキャロウェイ少佐が彼に帰国を勧めるなか,ホリーはハリーの恋人だったアンナ,アパートの管理人等と接触するうちハリーの死因に疑問を抱く様になる….
グレアム・グリーンの原作を映画化.
映画は緊張感が維持され,謎の展開する面白さ,美貌の女性アンナの登場,そして遂にオーソン・ウェルズのドラマチックな登場と,映画らしい楽しさに満ちている.
無国籍的なハリーと如何にも米国人のホリー,英国軍人の面目躍如のキャロウェイ少佐の対比も面白い.
ホリーの必死の求愛にもかかわらずアンナがホリーを歯牙にもかけないのが印象的.ハリーにはホリーには望み得ない魅力があったのだ.
評価の確定した60年以上前の映画にもかかわらず,その面白さは今も変わらない.一見の価値あり.
★★★★(★5個が満点)
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